コートをめぐる冒険。

村上春樹さんの傑作をパロディさせていただいた今日だ。ちなみに去年も同じタイトルでつぶやいているのだから、僕はずいぶんとコートに弄ばれている。そもそもは2012年の暮れに遡る。取引先の昭和36年男のコート姿がえらくかっこよかった。は当時、もこもこダウンでぬくぬくしていたのだがその姿に一念発起して明けた1月のバーゲンで物色した。が、この年は見つからず越年して、翌年のバーゲンでお気に入りを手に入れた。これがだいぶ疲れてきて、物色を始めたのは去年のことだ。バーゲンがほぼ終了してしまった2月に、ネットで格安のロングブラックコートを見つけた。あまり好きな買い方でないながら、激安に誘われてついポチッとしてしまった。だがこれは生地が薄いから春秋用にすることにして、ここのところまたもや格安を探す日々が続いていた。そして出会った。

 

迷った。えらく派手である。おっさん向きでは決してない。わかっているが僕を虜にしてしまったのだ。60%オフも僕の背中をぐいぐい押し、結論としてこの写真である。いやあ、これを買うイカれポンチなタメ年男がどれくらいいるだろう。

 

もはや座右の銘と言ってもいいかもしれない。「ガツンと一言。兄貴の説教」にご登場いただいた毒蝮三太夫さんの言葉が、いつも僕に勇気をくれる。「誰だって歳とりゃ、小汚くなるよ。だからまずは外見に気を使うのが大事」との言葉だ。おかげで「えいっ」と清水の舞台を飛び降りることが増え、シャツは花柄がたくさんある。そしてこのコートである。56歳にしてここまできたかと感じられる。

 

購入はしたもののデビューまで1週間以上躊躇してしまった。ご覧のとおりロングコートだから派手の面積が大きい。何度も何度も「大丈夫か? オレ」と問いただしながら、ついにデビューさせた日は人の目が気になる程だった。が、慣れてしまえばなんともないのとやはり毒蝮三太夫さんの言葉がジングルする。そしてすげー暖かい。ただし、お堅いクライアントへの訪問では脱いで会うにせよちょっと戸惑わせてしまう気がするから、疲れ気味のコートも手放さないことにした。

 

これにて去年より続いた冒険 (!?) は一件落着で、またしばらくは大満足のコートライフを送れる。そして我想ふ、次のコートをめぐる冒険時は還暦を超えているなと。こうなったら次は真っ赤なのを手に入れてやるぜ!!
 

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2件のコメント

  1. ミック・ジャガーみたいでイイと思う!(°▽°)

    • そうか、ミックかあ。自信ついたよ、ありがとうございます。

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