本日、山の日!!

微妙な位置の旗日である。この旗日という言い方はよいですなあ。大切にしていきたいですなあ。そして俺たち世代にとって馴染みの薄い今日は “山の日” である。夏休み真っ只中のガキどもには、ありがたみを感じない旗日だが、大人にとって山の日は夏休み突入の日になりやすい設定だからいいんじゃないだろうか? もちろん、休めておらずかえってかき入れになっている方も多かろう。

 

思い出すのが、天皇誕生日が12月23日になった年のことだ。当然のことながら平成元年から旗日になった。1989年の暦を見ると土曜日で、当時の僕は居酒屋の兄ちゃんだった。まだまだ完全週休2日は浸透しておらず、12月の金土はドンガラガッシャンな日だった。居酒屋にとって、一年でもっとも大きな売り上げを立てる原動力は忘年会だ。歓送迎会や上野という土地がら花見帰りの喧騒もあったが、桁違いの力があったのは忘年会である。それも12月の28日以前の最終金土がピークとなるのだが、この日は暇だったことを強く記憶している。なんせ、忘年会の予約が入らなかったのだ。と、旗日ってのは商売に大きな影響を与える。

 

で、今日は山の日だ。このクソ暑いのに山に行く気にはなれないが、「えいやっ」と行動すれば高原で涼を感じることもできるだろう。子供たちに今日は山の日だから行こうという動機づけに使うのもいい。うん、やはりどうせだったら旗日は最大限利用したい。

 

そんな旗日愛好家の僕としては、ハッピーマンデーは好みじゃない。そもそも、旗日や日曜という概念がない仕事ゆえであることは若干否めないが、制定された日の意味を知ることはその当日の方が重みがあってよろしい。例えば体育の日だ (現在の “スポーツの日” ってのも昭和のおっさんにはどうにも馴染めない) 。東京オリンピックの開会式が行われた日なんだと胸を張りたいじゃないか。昭和39年の開催に対して 昭和41年から旗日になったのだから、俺たち世代は10月10日を爽やかに楽しんできた。「世界中の青空を全部持ってきたようなすばらしい秋日和でございます」とNHKアナウンサーの、これまた歴史的な名セリフを言いながら過ごしたい。な〜んて、やっぱりおっさんですな。

 

去年の5月に東京オリンピック開催を祝いたいと組んだ特集「昭和イベント大全!!」(vol.67) の扉ページだ

 

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