還暦上等その1 〜56歳を迎えた昭和40年男。

イベント仕事を翌日にひかえた長野で一人ぼっちの夜、56歳の誕生日を祝った。「ふっ、こんなもんだぜ」という、少しやさぐれたセリフが大好きなだから、いい誕生日だったさ。そしていよいよ、還暦を迎える日までカウントダウンに入ったなと噛み締めていた。

 

『昭和40年男』の10周年を迎えた記念号 (vol.57) で、「還暦上等」と宣言した。当時54歳だから少々ピンと来ない方が多かったかもしれないが、10周年を祝うにはこれしかないと気合を込めて打ち込んだのだ。昭和40年男である僕が還暦を迎えるのは昭和100年だ。これを騒ぎにしたいと、単に特集を組むというだけにとどまらず、新しいブランド立ち上げの気概で取り組もうと「還暦上等」は生まれた。ご覧のとおり、創刊号でも表紙を飾っていただいた藤岡弘、さんに10年の時を経て再度表紙を飾っていただき、インタビュー記事を巻頭に配した。この発行時よりさらに2つ加齢した僕だ。

 

人生100年時代と言われる。まさか自分がそんなはずはないと笑っちまうが、それでも80歳くらいは普通にターゲットできる。実際、お袋は80歳を過ぎて元気すぎるくらいで、その遺伝子を持つ僕なのだから80歳まではピンピンしているかもしれないなんて思い始めているのだから怖い。10代のバリバリロッカーだった頃は、20歳なんてイメージできないぜと嘯いていた。その4倍も生きようってのだから、なんだか図々しい気がしなくもないが、ともかく60歳はかつての還暦とは違いむしろ大きなスタートなんだと思えてきた。だから昭和100年は、還暦の考え方やその後の生き方を変えてやる元年にしてやろうと立ち上げたのだ。『昭和40年男』が挑む文化事業だから、文科省あたりに予算を捻出してもらった方がいいかもしれないな(笑)。

 

で、このつぶやきでも不定期連載で、60歳までを僕の視点で発信していこうと取り組むことにした。うまくコミュニティを形成できたらいいなとワクワクしている。ともかく今日発表させていただくのは、今年最後の総集編は兄貴たちの声を引っ掻き集めて、さらに今年還暦を迎えた先輩方のインタビューを書き下ろしで追加した、タイトルもずばり『生涯現役 還暦上等』を打ち込む。乞うご期待だ。
 

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