浮浪雲、男が惚れる男!!

また1人、昭和を彩った偉大なる人物が1人逝ってしまった。漫画家のジョージ秋山さんが、77歳で天国へと召されたと昨日の報道で知った。僕は彼が描く『浮浪雲』の世界が大好きだった。幕末の品川の宿場を舞台に活躍(!?)する夢屋の頭の雲さんは男の中の男で、僕にとっては寅さんと双璧をなす横綱だ。

 

ちゃらんぽらんに見えて実は喧嘩にめっぽう強く、女にも強い。仕事はグーダラでほとんどしないのだが、雲助業界の実力者だ。そして人脈も半端でなく、徳川慶喜とタメ口を聞ける。つまりそんな男いるはずがないのだが、いるはずがないと片付けないのが俺たち世代のいいところだ。憧れながら目指す。その言葉から学ぼうとするバカだ。いやいや、バカで生きられることほどの幸福はない。強い憧れを感じていた雲さんで、『ビッグコミックオリジナル』の連載をいつも楽しみにしていた。月に2回発行の雑誌だったから、年間24本を連載が終わった2017年の9月まで少なくとも30年以上は読み続けたから、700回以上に渡って、僕が尊敬する男の中の男を見せてくださった先生だ。恩人と言っていいだろう。

 

この作品については、読み出すかなり以前から意識していた。金八で惚れ込んでいた(なんだか惚れっぽい僕だな・笑)時代の武田鉄矢さんが、司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』とジョージ秋山さんの『浮浪雲』を読みなさいとの言葉を若者に向けて綴っていたのだ。まだ中坊だった僕に『ビッグコミックオリジナル』はハードルが高かったから、先に読んだのは『竜馬がゆく』の文庫本だった。それから数年ほどして『ビッグコミックスピリッツ』から経由するカタチで『ビッグコミックオリジナル』に掲載されていた『浮浪雲』に出会った時は「ああ、金八先生が言ってたのはこれだったのか」と、なるほど納得だと読み込んだ。

 

遠く及ばないながら、僕の中にある男のひとつのピースであることは間違いない。あれだけ魅力的な男を描く男だったのだから、ジョージ秋山さんもきっと粋でいなせな方だっただろう。感謝の言葉しか見当たらない。男とはなんぞやと教えてくださったジョージ秋山先生、ありがとうございました。ゆっくりとおやすみください。

2件のコメント

  1. とても宗教的なんだけど、うさんくさくなく大きな懐。影響受けすぎてマネしてたなー。

    • タバ老人さん、確かに宗教っぽさはありましたね。それもひっくるめて大好きでした。

お気軽にコメントをどうぞ

メールアドレスは入力しても公開されることはありませんのでご安心下さい。


*