さらば、吉野家!!

浜松町に2店ある吉野家のひとつが、黒い吉野家に変身した。去年の晩秋ごろだったと記憶している。そもそも、浜松町の2店はおもしろいくらい差異があって、勝手な憶測だが直営とFCなのではなかろうか。前者とにらんでいた方が黒くなったのである。

 

変身直後に入店すると、実質値上げと感じさせたほど具が少なかった。ご飯が見えてしまうほどで、僕は長い吉野家ラブ人生において、初めて醤油をかけた。量を減らしての実質値上げは世の中に横行しているから、「吉野家よお前もか」と仕方なしを受け止めた僕だった。以来、おそらくFCだとにらんでいて、今もバッチリオレンジ色の看板で営業する方にばかり通っている。そもそもここの方が好きだった。あたりだと具が多く、日曜とか昼下がりの変な時間に行くとよ〜く煮込まれてちょっとしょっぱい時もあったりする。この荒れ具合を愛するのは、おっさんならではの感性だろう。

 

「具が、肉が、えーっ」と叫んだ約半年前の黒い吉野家の牛丼並盛り

が、約半年ぶりに黒い方に入った。こちらは駅から会社に向かう道にあり、遅い朝飯をとりたくなったのだ。それと、たったの1回で黒を弾圧するのはよろしくないとずっと思っていた。ラストチャンスを与えなければとならぬと。波型カウンターに座るなり、いつもどおり「牛丼並と卵」と伝えると、やはりいつもどおりに素早く出てきた。注目のどんぶりは「おおーっ、ご飯が見えない」と心が叫んだ。ちょっと意地悪な言い方をすると、早くも工事費が回収できたである。まっ、前回が何かの手違いだったのだろうと、牛丼とはすなわち吉野家な僕は寛大な審判を下したのだった。

 

こっちが今朝食べた黒い吉野家の牛丼並盛り。ウンウン、ちゃんとご飯が見えない(笑)

だがよくよく考えると、波型カウンターとちょっぴりオッサレーになった内装は好みでない。マーケティングなのだろう、おっさんを排除して女性と若者を狙ったのが黒だ。確かに、吉野家とはおっさんパラダイスであり、中島みゆきさんが名曲『狼になりたい』で歌ったように、見苦しいおっさんが1人でビールを呑む場所だった。ガキの頃の僕は、この歌詞の世界に憧れてわざわざ夜中に牛皿とお新香でビールを呑んで、みゆきさんワールドを演じたりした。今や演じなくとも見苦しいおっさんになったわけで、本来夜中に1人でビールがしっくりするはずだったのに、夜中の提供をやめちまった。「なーにが吉呑みだ」ってやさぐれている。

 

で、結論としてこの黒い吉野家は今後遠慮することに決めた。やはりオレンジの方がしっくりくる。特に浜松町のオレンジは、前述したとおり当たり外れがあって店内も少々やれていて、いなたい感じを貫いている。吉野家ラブのおっさんは、そのマーケティングに協力するというこだ。ここまで愛していれば本物だな(笑)。

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2件のコメント

  1. 浜松で嫌な思いさせて、申し訳ございません。少し足を伸ばして新橋でお待ちしております。キャスト歴40年のじいじがお待ちしております。(東)

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