モノ・マガジン創刊〜大編集後記。

 

昭和の1年をがっつりと取り上げる連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』では、今回昭和57年を切り取った。多くの昭和40年男はセブンティーンである。思春期のピークポイントで、タメ年諸氏たちには、きっと様々な経験のおもひでがギュッと詰まっていることだろう。いいですなあ、青春てやつは。

 

この特集で『モノ・マガジン』の創刊を取り上げている。80年代に突入して世の中がそれまで以上に、まるで突然キラキラし始めた。そんな中でモノもバブルに向かって賑々しくなっていた時代だから、創刊は必然だったのだろう。話を伺ったのは、ここに掲載している創刊号を本屋で見つけて「すげ〜本が出たな」との感想を持ち、創刊3号から編集に携わった土屋輝彦さんだ。後に編集長を20年間務めた方でもある。

 

ハングリーな俺たちは、いつも所有したいモノへの興味でいっぱいだった。比べれば現代の方が賢いと感じるが、当時を知る俺たちには抑えきれない物欲にまみれていたのだ。貧しい時代の話を親から聞かされて育った。加えてまだまだ日本全体が裕福ではない時代だったから、モノを欲しがるスピリットが強くなったのだろう。おじいちゃんおばあちゃんだって今ほど優しくないし、そもそも元気で生きている家は少なかった。現在の少子高齢化における1人当たりおじいちゃんおばあちゃんの比率は、当時は今より著しく低かった。当然ながら身の回りのモノが枯渇した幼少期を過ごしたのだ。

 

そんな時代と俺たちの育った背景にとって『モノ・マガジン』の罪は極めて重い(笑)。ハイティーンになった俺たちにモノの情報をこれでもかと誌面から与えて、やがてくるバブル期を謳歌させたのだから。と、そんな時代の勢いをバシバシ感じられるいいページになっているぞ。

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