昭和の立ち食いそばチェーン。

久しぶりに六文そばのガツンとあまじょっぱい一杯が食いたくて、写真の冷やしたぬきそば320円をいただいた。会社の近くの金杉橋店と、以前は大門の交差点にもあり、写真は浜松町一丁目店だ。チェーン店なのに店舗によって味の差異が大きいのが楽しい。

 

以前ここでつぶやいた居酒屋チェーンの太平山も、六文そばと同じく店舗ごとに全く野放しにされているかのごとく自由奔放なチェーン居酒屋だった。会社のすぐそばにあった頃はちょくちょくお世話になったのだが、残念ながら閉じてしまった。ここはチェーン店にしては珍しく、会計も自由奔放だったのが味わい深い。今日は安いといいなあと祈りながらの会計もなかなか楽しかった(笑)。

 

前述した、三軒あった六文そばのうちもっともクオリティがあったのは大門店なのだが今はその名残はなく、新進のカレーラーメン屋がどーんと営業している。残念無念の閉店で、どうしても比べてしまい金杉橋も浜松町一丁目店もやや足が遠のき、以前までの六文ジャンキーを名乗ることはできない僕だ。が、久しぶりに入って、やっぱり僕は立ち食いチェーンだったら六文が一番好きだなと再確認した。

 

特に浜松町一丁目店は、すげー腰の曲がった爺さんがワンオペしているところに出くわす。まさか早朝から夜の営業をずっとあの爺さんがやっているとは思えないが、僕が行くときはいつも1人で奮闘しているのだ。柔らかい声で、ゆったりとそばを供してくれる。その腕前に心配はなしだ。なんとも昭和な気分を味わえて、今回うかがったときは自動ドアが壊れていて手動になっていた(笑)。

 

立ち食いそばはきっと激戦だろう。特に都内の立ち食いそば屋はいろんなブランドが乱立して激しく競っているように感じられるが、六文そばはそこから離脱して我が道を行っている感じがたまらなくいい。特に、このワンオペ店舗ではそれを強く感じられるからお近くに来たときは立ち寄ってみてはいかがだろう。最近の若者に言わせたらただの汚い店かも知れんが、僕ら世代には渋いと評価ができる。ぜひっ、僕の好きな爺さんに会いに行ってくれっ!!

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