カレイの煮付けが最高のご馳走!!

あなたは最後の晩餐になにを食いたいですかとの問いに、これまでずーっと湯豆腐かマグロの赤身で迷っていると答えてきた。が、つい先日行った新宿御苑前の『黒田五番館』で久しぶり食わせていただいたこいつは、三つ巴になりそうなほど感動した。

この店は『黒田』というこの地でずっと営業してきたそば屋と、2012年に店を閉めた赤坂の名店『五番館』のコラボ店舗なのだ。店内はテレビも見られるそば屋そのものなのだが、出てくるつまみは割烹の味だ。赤坂時代からそうだが、親父さんと呼んでいる信さんの煮魚は完璧である。甘さ控えめでふっくらと炊き上がったカレイに、舌鼓は乱打に次ぐ乱打だった。至福の一皿は800円とリーズナブルで、ありがたいことに料金もそば屋の設定なのだ。

 

ガキの頃、カレイやヒラメの煮付けを晩飯に出されると心が荒んだ。こんなんでどうやったら飯を3杯食えるんだと。ガキの頃の僕は、なぜか夕食のご飯を茶碗3杯以上食わなければピリオドが打てなかった。親に言われたわけでないが必ずそうしていた。が、こいつだと食うのが至難の技になる。そこで編み出したのはカレー丼だ。同じカレー丼でもあっちとは雲泥の差ながらなんとかこの開発(!?)によって3杯食えた裏メニューである。さて、カレー丼? なんのこたあない、ほぐしたカレイをツユと一緒にぶっかけるのである。これでなんとか飢えをしのいだ幼少の僕だった。

そんな苦行にも感じていたカレイの煮付けがおっさんになると至福なのは、舌ってのは変化するものだ。一方、赤坂時代とまったく変わらない味には、懐かしさも合わさって涙が出てきた。刺身も豊富にラインナップされていて、つまみ群はまさに割烹料亭気分だ。そしてもちろん、締めはそばをいただきたい。シャキッと締められたそばもまた至福で、おっさんにとって夢のコラボだ。お近くに行った時は、僕にとっての5本指グルメをぜひお試しあれ!!

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