環境にも身体にもやさしいヘンプを着よう!の巻

これからの季節、汗をかくことも多くなりますが、最近は汗がすぐに乾くとか、着るとひんやりする、はたまたデオドラント効果あるなどの機能性の高い繊維が開発されていて、有名量販店でもそういった素材を使った夏向けのブランドが人気になっているようです。年々、夏の猛暑が厳しくなっていて、熱中症対策は特別なものではなくなりました。日常的に身につける服の素材もより快適であることをごく自然に求めてしまいます。

夏に着る涼しい素材といえば、「麻」を思い浮かべたりしますが、皆さんはいかがでしょうか?  麻=リネン=シーツ(笑)というイメージの人もいると思いますが、衣類などで表記上「麻」と言われているこのリネン、原材料の亜麻はじつは麻とは全く異なる植物なのだそうです。

リネンの原材料となる亜麻

本来の麻(大麻草)から作られる繊維が、今日のタイトルの「ヘンプ」と呼ばれている繊維です。大麻といってももちろん禁止されている大麻草とは違う、品種改良されたものですし、原材料は主に茎が使用されます(規制されている成分を含む葉や花は使われません)。その繊維は丈夫で涼しいのが特長ですが、亜麻から作るリネンに比べると若干繊維が硬く100%素材は衣服には向かないようですが、Tシャツなどには、コットン(綿)と半々くらいの割合で作られた、肌触りのよい素材が使われています。綿100%だと結構型崩れしやすいですが、ヘンプを合わせることで、丈夫で涼しいという二つの利点があるようです。ということで、最近人気のヘンプTシャツは、洗うほどに味がでて、着るほどに肌になじむと言われていますので、ぜひこの夏Tシャツを買う時はヘンプ入りをおすすめします!

こちらがヘンプの原材料となる大麻草

大麻栽培の歴史は意外と古い

現在、大麻は「医療用」にも用いられていますが、そういった種類のものを勝手に個人が栽培することは認められていません。その一方で、大麻は人類が栽培してきた最も古い植物のひとつとしてこれまで人々の生活を身近で支えてきたという歴史があります。日本でも、なんと1万年以上前から栽培されていたと言われています。これほど長い間栽培され続けてきたのには、きっとそれなりの理由があるのだろうと思ったら、案の定、わかりやすい理由がありました! 生育速度が早く、環境順応性が高いのでどんな土地でも育ち、なおかつ農薬などを使わなくてもいいという、環境にとっても、人間にとっても都合のよい条件のそろった植物だったのです。その茎から採れる丈夫な麻繊維・ヘンプはエコロジーの観点からも再認識されているそうなので、生活にもどんどん取り入れたいものです! 衣服の他、バッグや帽子などにも使われていますよ!

オーガニックの綿などは、そうでないものと比べるとやはり高価で、その数も多くはありませんが、生育速度が早く、もともと農薬が要らない大麻草から作られるヘンプは、環境にやさしい天然繊維素材としていろいろな意味ですぐれていると言えるでしょう。ユニクロのエアリズムや速乾性の化学繊維を使ったその他の衣服も決して悪くはありませんが、吸水・速乾にすぐれた天然素材ヘンプの風合いは、その心地よさが気持ちまで癒してくれそうな気がします。

今年もやってくる猛暑に備え、先人の知恵で受け継がれてきた繊維素材の元祖とも言える「ヘンプ」に注目しています! Tシャツなどを買う時は、ぜひ皆さんも洋服に付いている素材の表示タグを見てみてくださいね!

ちなみにヘンプといえばここ!というイメージが強いのですが(あくまで私的意見です)、このGOHENP、今年でブランド誕生25周年。年齢を問わず身につけられるナチュラルさが魅力のアイテムがいっぱいです。いつものことながら、決して「回し者」ではないですよ(^-^; もし他にも、こんな素敵なヘンプがあるよ~という方は、コメント・投稿お待ちしています!

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