俺たちが愛した駄菓子屋。

先日の『浅草秘密基地』に、常連の方から餅太郎の差し入れがあった。彼、平野さんは『東京麻布秘密基地』の舞台となっているレストラン『セレニータ』のオーナーシェフで、このでっかい餅太郎はハロウィンで子供達に配るために用意した残りとのことだ。一同「いやあ、よく食ったよね」とタイムスリップしたのだった。

 

駄菓子は今回特集した即席メン(もうすぐ発売)と並び、俺たちの血肉になっている。だけでなく、それを扱う駄菓子屋はガキの頃の俺たちにとって社交場だった。ここで上下関係を学び、少ない小遣いをやりくりする経済感覚を養い、男とはなんぞやと自問自答を続けた。のちにその舞台を酒場へと昇華させた俺たちだ。

 

編集部ではこれまで何度も駄菓子特集を組もうとしたが、地域差が大きすぎて断念している。小さなエリアで営業しているメーカーが多くあり、それらが楽しませてくれているのだ。この餅太郎やベビースターラーメンはかなり広く行き渡っているようだが、そうしたメジャーだけでは『昭和40年男』らしさは出ない。当時の小さなメーカーで今も続けているところも少なくなっているうえ、資料も乏しい。何かいい手はないものだろうか。

 

口を赤や緑に染めたガキどもが笑顔で過ごした駄菓子屋は、同世代諸氏の誰もにいい想い出として残っているだろう。あんこ玉にソースいか、糸で引っ張る飴玉にアンズやすもも。駄玩具やジャンクなプラモデルも多くあった。ベーゴマやメンコも、駄菓子屋が発信源になって子供達に賭け事の楽しさを植え付けた。仮面ライダースナックをタダで配っていたけど、ほとんど手にする奴はいなかったな。ああ、駄菓子屋。想い出の宝庫である。

 

  

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2件のコメント

  1. この歳になっても胃腸が丈夫なのは、チクロたっぷりの駄菓子に鍛えられたお蔭です!
    子供ながらに「爆竹」や「ロケット弾」などの火薬物に手を染めたのも駄菓子屋文化があったからこそ。
    ぜひ『駄菓子屋特集』を実現して欲しいです!!

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