3月11日が、僕らに与えた責務。

今僕たちは試されている。社会の中間管理職としてこれまで以上に
重大な責務を背負ってしまったあの日が、奇しくも発売日と重なって
しまった。冒頭の「今、この本を手にしているあなたへ」は、今日と
なっては不謹慎極まりないものである。当日のブログも当然ながら
震災が起こる前に書き上げたものであり、我ながらひどいものと見え
てしまうのは、心に刻まれてしまったものの大きさゆえだ。日本中が
そうだろう、みんな心を痛めている。だからだ、後ろを見ないで進もう。

動けるヤツは精一杯動け。働ける環境にあるものは働け。がんばれる
環境にあるものはがんばれ。そして社会の中間管理職にいる我々は、
復興へと邁進しよう。これは責務である。僕は本を作る。『昭和40年男』
は一切自粛することなく、何も変えずに打ち込んでいく所存だ。むしろ
もっとパワフルにしていこうと思う。僕たちが重大な責務を遂行するため
に、タメ年たちの活躍をガンガン募っていきたいから声を寄せてほしい。
声を大にして言いたい。震災に直接的に手を出すことだけが復興協力
ではない。見えない明日を引き寄せるのは、自分の仕事を全うすること
でも大いに役立つ。そんな暮らしぶりを寄せていただくことなども本誌は
大歓迎する。懸命のタメ年同士の共感から、社会全体を揺り動かして
いこう。

テレビCMや新聞など広告が激減している。もしも自粛なら担当広報
はすぐにトップを説得すべきでないか。批判を恐れて縮こまっている
ときではなく、ガンガン打って出て社会に元気を与えてほしい。

今日は『浅草秘密基地』を久しぶりに開催するぞ。久しぶりになったが、
我々は自粛していたわけでない。震災直後の14日は交通機能が麻痺
状態だったためでやむなく中止した。21日は祭日のためお店が休みで
あった。今日は思いっきり元気に開催する。楽しい時間を過ごすことで、
僕らも勇気を与えあったっていいじゃないか。そして日曜日にはチャリティ
イベントと位置付けた『宴』を、その翌日にはまた『浅草秘密基地』を開催
する。これが『昭和40年男』である。これでいいのだ(赤塚先生は偉大だ)。

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4件のコメント

  1. 一昨日偶然見つけた「昭和40年男」。そしてここに来ました。編集長様のご意見共感します。何か先に進むことを一人一人がしなくてはいけないですね。私は昭和40年3月11日生まれなんです!

    • 偶然見つけてくれ、またここにお越し頂きありがとうございました。誕生日だったとは、なんとコメントしていいやら…。とにかく、前に進みましょうね。

    • 今さらながら、このメッセージに気が付きました。もうしわけありません。どなたですか?

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