昭和の喫茶店を知る俺たちは幸せだ。

オンザコーナー東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅そばにこの店はある。俺たちがかつて愛した、いまや少なくなってしまったこれぞ“喫茶店”だ。カッコいいマスターとやさしそうな奥さん、うまいコーヒーといい音楽がある。商店街の中にひっそりとたたずんでいる店は、けっしていい立地とは思えないがお客さんはひっきりなしにやって来る。

最近、チェーン展開しているコーヒーショップにちょくちょくお世話になる。コーヒーに深い愛がない僕はカフェラテをオーダーして、すぐさまパソコンを広げて仕事場に変えてしまう。その意味では、街のアチコチにあるコーヒーショップはものすごく便利な存在だ。とくに出張時にはなくてははならない。

一方、このタイプの喫茶店ではパソコンは開けない。ガキの頃に背伸びして入って、砂糖もミルクも入れずにコーヒーを飲んだ大人の社交場が僕にとっての喫茶店である。マスターのキャラがありその人は決して店長ではない。それが喫茶店だ(笑)。

近くに行くと必ず顔を出す。いつものままで迎え入れてくれることの心地よさったらない。ふーっと深い息を吐いてカウンターに腰かけおもむろにタバコを…って、やめちまったい。ここではもちろんカフェラテじゃなくブレンドをオーダーして、マスターの大好きなアメリカンミュージックに耳を傾ける。少々の会話を交わしなから、忙しく作業しているマスターと奥さんの所作を眺めるているとくだらないことがホントにくだらないと思えてくる。最高のリラックスタイムだ。30分ほどの現実逃避を楽しんだ後は、のびのびとした気持ちで現実へと復帰して戦う。これぞ喫茶店の過ごし方なのかななんて、ガキの頃にはわからなかったことを噛み締めたりするのだ。

時代は変わりゆく。そのスピードがドンドン加速しているから、変わらない良さってのも際立ってきている。そんな良さを深く味わえるのだから、俺たちったら幸せだな。

6件のコメント

  1. オンザコーナー懐かしいです。ストリングベンダー付きのテレキャスが壁にかかっていたいました。
    近所にあった取次のO社勤務時代はよく時間調整をしたものです。

    • 取り次ぎさまですか、コメントありがとうございます。
      きっと昭和28年男さんが通った日のままですよ。お近くにお寄りの時はぜひ。

  2. 俺の夢は喫茶店のマスターです、ずっと。
    こだわりの珈琲と音楽、そして気のおけない常連客。
    軽食は、ナポリタンとホットサンド。
    まだ夢のまま。

    • 平成乃昭和さん、コメントありがとうございます。
      その夢を実現してください。ナポリタンは俺たちのマストアイテムですね。

  3. 明るいマスターと優しいママのいる喫茶店。
    お昼休みのつかの間の休息。懐かしいなあ。
    バレンタインにはママからチョコレートをいただいたり。
    もう30年くらい前か。
    今のチェーン店にはないマスターとの会話。
    居心地よかったなあ。

    • 320さん、コメントありがとうございます。
      バレンタインにチョコレートとはうらやましい。マスターとの会話は極上のごちそうでしたよね。

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