学研の「科学」と「学習」。

本誌では、昭和40年男たちが青春時代を過ごしてきた時代の中から
毎回、ある年にスポットを当てて、その年に起こったことや
流行したこと、文化などを振り返る企画を掲載している。
企画名は「夢、あふれていた俺たちの時代」である。
前号では読者が17歳だった昭和57年を取り上げたが、
次号ではちょうど小学1年生だった1972年(昭和47年)にスポットを当てる。

1972年に起こった出来事のうち、大きな影響を与えたこともののひとつに
“学研のおばちゃんによる訪問販売がスタート”というものがある。
発売日が近づくと、今か今かと待ちわびたものだが
実はそれまでは学校で販売されていたのだという。
ところが、購入できる人とできない人がいるのだから問題があるとの判断から
この年より「コンパニオンレディ」による訪問販売に移行したのだ。
ということで、8/5に学研にうかがって、科学と学習について話を聞いてきた。
インタビューを担当したのは編集部の忍である。

当時、なんといっても、楽しみだったのは付録である。
雑誌そっちのけで付録だけを開けていたという人もいるのでは?
(筆者もそのクチである)
そんな子ども達がワクワクする付録がどんな風にして開発されていたのかを
90年代に編集長となって、付録の開発に携わっていた湯元氏に聞いた。
いやはや、いろいろなエピソードを伺えて実におもしろかった。
もっとも印象的なのは「科学は遊びのなかにあるんですよね」という一言。
昔は肥後守がポケットに入っているのは当たり前だったし、
磁石で砂鉄を集めたりして遊んだのは共通の想い出だろう。
そんな遊びのなかにこそ、科学があって、昔をそれらを遊びから学んでいたというのだ。
そうした背景から開発された付録たちの数々が子供たちを魅了したのは納得のいくところだ。

そのほかにも「科学」をモチーフにして生まれた「大人の科学」のエピソードや
ナツカシの付録たちが多数登場した取材。
この記事は9/11発売の昭和40年男に掲載予定なので、お楽しみに。

学研にはこれまでの付録を展示したスペースが用意されていて、ここで取材を行なった。懐かし付録がズラリ!

◆副編集長:小笠原
北海道生まれの35歳。自分でコーヒーを豆から淹れるのが好きなのだが、最近は暑さのあまりホットコーヒーを飲む気になれず、会社の近所の安い喫茶店でアイスコーヒーをテイクアウトするのが日課に。早く買い置きの豆を使いきらないと酸化してしまう!

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2件のコメント

  1. 何を隠そう、うちの母親は「学研のおばちゃん」やってました。なので、余った付録なんかがわりと簡単に手に入ったり、普通手に入らないほかの学年の付録なんかも見ることもできました。

    • 取材でもそんな話が出て、学研のおばちゃんの子どもは「科学」と「学習」にたくさん触れられたせいか学力が高かった…なんてエピソードもでましたよ。ここに体現者がいましたか(笑)。

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