広島の夜が更けていく。

大編集後記やイベントの案内が多かったから、のよもやま話つぶやきがしばしなかった。全国に1,000万人いる (ウソっ) 僕のよもやま話ファンのために、今日より戻すことにする。

 

5月は地方を飛び回っていた。そこで得たネタがもったないから、今さらながら振り返ってみたい。まずはゴールデンウィークの最後に出かけた広島だ。「広島秘密基地」の幹事会の面々が、カープを愛する僕を連れて行ってくれたのは「カープ鳥」なる焼き鳥メインの大衆酒場で、実にユニークな店だった。

 

どの席に座ってもカープ戦が見られるのがひとつの売りだ。スポーツバーのような洒落た感じが全くしないのが、野球向きである。店内にある数々のモニターを、カープジャンキーたちが注目しながら呑み食らう。後半になればヒートアップするのは当然であり楽しくもあるが、勝てば楽しさは倍加し逆は半減する。この日は1点差で敗れるという、せっかくのお膳立てが台無しとなったゲームだった。負けた瞬間に何組もの客が帰り、これが勝っていたらしばし騒ぎが続いたことだろう。きっと店全体で讃えあい、よそ者の僕を迎え入れてくれたはずだ。カウンター席には一人での来店客が多くいて、勝てばきっとみんなお友達になれたのに、試合終了後は一人またひとりとトボトボと帰っていく。いやあ、出来上がった文化ですな。

 

焼き鳥にカープの選手の名前が冠されているのもおもしろい。公式サイトによると、店長たち (チェーン展開している) が集まって、選手のプレースタイルに合わせて決めているとのことで、会長さんはキャンプを視察して期待の若手を探し出しては、やはりメニューに反映しているとのこと。おもしろいアイデアだ。

 

店内にはカープにまつわるお宝もいっぱいあって、これはうれしい。ハードロックカフェのようにしっかりとガラス越しに展示してあるものの、野球であることが親しさになる。僕が行った店には、山本浩二さんのユニフォームが飾ってあった。コスパも高くて大満足の夜だったが、ホテルへの帰り道でついついやっちまった。平和通りにあるその名も「平和楼」で、夜の9時から朝の8時まで営業の、まるで深夜食堂である。つまみが充実しているからついつい焼酎で一人二次会になり、朝までやっているからと安心して呑んじまった。そして締めはこれだ。うまいうまい。大満足で帰ったホテルでは、そのままベッドに沈んで朝を迎えた。♪これじゃ身体にいいわきゃないよ、わかっちゃいるけどやめられないっときたもんだ (by 植木 等さん) 。
 

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