表紙で振り返る令和3年 ~その八。

去年末より続けてきたこのシリーズも今日でおしまいDEATH (なんか中途半端に古っ) 。今日で松も取れるしね。とは言え “節分までがお正月” がモットーのだから「あけましておめでとう」の乾杯は終わらないのである。って、なんのこっちゃ!!

 

さてさて、10個下の『昭和50年男』同様かわいい弟であり、令和3年は月刊化を目指していたものの、やはりなかなか踏み込むことができず、それでもキチンと6冊を世に放ち兄ちゃん同様に騒ぎを起こし、評判のいいラインナップで歴史を刻んでくれた。

 

そんな中で、俺たち世代がもっともビビッとくる表紙がこれ (vol.014) だろう。「えーっ、こいつは『昭和40年男』だろっ」と叫んだほど親和性の高い表紙だ。多くの同世代諸氏がお世話になったのではあるまいか? よくぞこれで『昭和50年男』をリリースしたと編集長を務める昭和49年男の金丸を褒め称えた僕だった。そして彼ら世代もこいつにハマっていたことに驚いた。

 

だがおもしろいことに、84ページにもなった特集にはわからないお菓子がずらりと並んでいる。10年一昔を痛いほど知ることになる一冊である。とは言え、表紙を飾った「モロッコヨーグル」や楊枝で刺した原風景が懐かしい「桜餅」が、特集のトップバッターを務めているのである。双方とも工場を取材して、商品のできる工程と昭和を象徴するお菓子に込めた願いで構成されたこの記事が泣けるのだよ。ぜひっ、立ち読みでもいいから読んでいただきたい

 

金丸編集長によく言うのが、僕がわからなければわからないほどいい本なのだとアドバイスしている。これは『昭和40年男』の歴史で知ったことなのだが、広い年齢層にぶつけると売れないのである。上世代と下世代をもちろん巻き込んではいるものの、10個違いに理解させてはならない (笑) 。そこで可哀想なのが昭和45〜47年くらいの男たちである。両方買わなければならないのだ。つくづく恐ろしい兄弟が暴れているものよ、ふっふっふ。
 

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