表紙で振り返る令和3年 ~その七。

へっ? 昨日このシリーズはおしまいのようにつぶやいていたじゃないか? お正月ボケだなあ編集長と思ったそこのあなた、チッチッチですぞ。去年の元旦より大騒ぎさせていただいたかわいい妹の話もさせてくれいっ。

 

かなり以前から女性版を作りたいと希望は持っていた。が、2019年の弟誕生同様に躊躇が続いていた。カッコ悪いことに二の足を踏み続けていたが、外部に強力なスタッフを揃えられたことや内部の編集者が燃えたぎっていたこともあり、Goとなった。僕の作業としては『昭和50年男』同様に俯瞰で見ることに徹したわけだが、1発目ってのはやはりいろんなことが起こるから最終的には記事の順番を組む “台割” と呼ばれる設計図を作ったり、タイトル周りやデザインにもずいぶんと首を突っ込んだ。かわいい妹なのだからそれが自然だ。

 

表紙を飾ってくださったのは、俺たちにとってあまりにも大きな存在である江口寿史先生だ。完成して送られてきた絵はすばらしいの一言に尽きる。江口流に描かれたアラフィフ女子で、大袈裟に言えばこれによって『昭和45年女・1970年女』のアイデンティティというか目指すべき方向が決定づけられたと思っていて、心より感謝している。そしておかげさまで僕は、出版人生初の重版出来という奇跡を体験できた。こんなに気持ちいいものなのかとふたたびを目指しているところだ。

 

以来隔月で妹を世に放ち、現在今月末の vol.5の制作が佳境である。次号の特集はぬぁんと「犬」である。ドッグである。『昭和40年男』ではあり得ない特集がどう受け入れられることだろう。僕が編集会議に出ていたらきっと反対 (犬好きながら) して、こうしたチャレンジができなくなるのだ。でもちょっと不安なのも偽らざる気持ちでありながら、これもまたいとおかしじゃと開き直っている。でもね、スタッフ一同懸命に作っているからきっと大丈夫!!  乞うご期待だ。
 

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