東京オリンピックを知らない俺たち 〜大編集後記。

 

最新号のご紹介、大編集後記を続ける。特集の扉に東京オリンピックの開会式の写真を使った。昭和40年男は生まれていないわけで、本来扉から続くこの4ページは編集方針からするとNGである。が、このタイトルのとおり、東京オリンピックがあったから、俺たちを興奮させてくれた昭和イベントの数々が生まれたのだ。

 

昭和には、俺たちをワクワクドキドキさせたイベントは多々あったものの、傍目で見てるだけの同世代諸氏がほとんどではあるまいか。僕自身も、今回取り上げたネタで体験できたのは上野動物園のパンダとテレビの公開放送だけだ。そこで今回の特集は、実際に出かけた幸福な方々に証言してもらうことに主眼を置いて構成している。東京オリンピックの証言者として登場していただいたのが、今や『昭和40年男』になくてはならない存在の頼れる兄貴、泉 麻人さんだ。

 

泉さんがあの歴史的なビッグデイを体験したのは、小学2年生だったそうだ。まだ幼少のわりにはさすが後の文化人で、記憶が鮮明で多くを語っていただいた。この写真のシーンを生で見たという体験談はうらやましいですぜ、兄貴。そしてこの特集の趣旨である、その後のイベントの幕開けだったとの証言もいただけている。ありがたや。

 

生まれていない年のイベントで、前述したとおり編集方針としてはNGなんで序章としてこの4ページの後から本編をスタートさせる。が、扉から続く東京オリンピックがこの企画立案の背景だ。2020と引っ掛けてあるわけであり、本来であれば開催に向かって大いに盛り上がりを見せている現在との想定だったのに、なんだかよろしくない空気の中での発行になってしまった。聡明なあなたは気がついているかもしれない。去年の5月に我々は東京を特集している。これも、東京オリンピックに向かって湧きに湧くスーパーシティを特集して、書店で存在感を放つ作戦だったのだが、2年にわたって非常に難しい立ち位置になったことを、むしろおもしろがっている僕だ。

 

ページでは、昭和39年の興奮を味わっていただきたい。ここから始まって読み進めていけば、誰も彼もが元気になれるはずだ。ぜひっ!!

 

p.s.『昭和40年男』ブロデュースの動画を発信している。ぜひご覧あれ!!

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