E,W&Fをはじめ美麗レコジャケ原画をじっくり堪能!「長岡秀星 回顧展 SPACE FANTASY」本日12/27まで。駆け込みフォトレポート [2]

おはこんばんちはです。昭和40年男向け「S40ニュース!」をお送りします。

昨日お伝えしました「長岡秀星 回顧展 SPACE FANTASY -透明な宇宙を求めて-」の駆け込みフォトレポート。そもそも遅れ馳せながら…ではありますが、その続きをお届けいたします。

東京・代官山ヒルサイドフォーラムで、本日 2020年12月27日(日) まで開催中の今回の展覧会。宇宙・科学イラストレーションの原画、アルバムカバー (レコードジャケット) の原画など約80点で構成され、ミラー状の壁面を配した空間デザインも相まって、たっぷりと “宇宙のファンタジー”を堪能できるのですが、そもそも何より、原画1点1点の密度、情報量がスゴイ!

昨日もかなり画像を入れ込んでお送りしたのですが、まだまだ全然足りない!ということで、今日のエントリーでは、アルバムカバー原画をまとめてみたいと思います。
展覧会場の順路最後に位置するスペースには、長岡秋星が手がけたたアルバムカバーが、空間に浮かぶようなイメージで配置されていました。ラインナップは、Earth, Wind & Fire のアルバム『太陽神 (All ‘N All)』をはじめ、ディスコものを中心に12点。

ちなみに、Earth, Wind & Fire のリーダー、モーリス・ホワイトの誕生日が12月19日だったということで、同日からは生誕祭と銘打ち、会場では音楽ジャーナリスト・DJの吉岡正晴氏のプレイリストによる EW&Fの楽曲がオンエアされているそうです。

さておき以下では、展示されていたアルバムと、その原画を並置する形にしてみました。あまりきれいな写真でもなく恐縮なんですが、長岡秀星作品のスゴさの一端でも伝われば…ということでご覧ください。


Earth, Wind & Fire のアルバム『太陽神 (All 'N All)』
▲Earth, Wind & Fire のアルバム『太陽神 (All ‘N All)』
▲『All ‘N All』が最優秀カバー受賞の際に、アメリカレコード協会 (RIAA) から贈られたプラチナディスク
▲カバー (表) の原画『All ‘N All / 太陽神』(全体)
▲『All ‘N All / 太陽神』(部分)
▲『All ‘N All / 太陽神』(部分)
▲『All ‘N All』カバーのために、Earth, Wind & Fire のモーリス・ホワイトと交わしたメモスケッチ


▲『I AM / 黙示録 』(’79) … Earth, Wind & Fire の代表的なアルバムのインサイドカバーとなった作品
▲『I AM / 黙示録 』(部分)


 
アルバムカバーの表裏を1枚に仕上げた作品は、まさに原画ならではの圧倒的なスケール感。そして前述したように、その画面の密度、情報量にもやはり圧倒されます。
 
CGなんじゃないかと思ってしまうような細密なワイヤーフレーム描写や、美しいグラデーション処理なども、すべて手仕事なのだからタメ息もの。しかも長岡秀星はアシスタントも付けず一人で絵に取り組み、アルバムカバーの発注が相次ぎ多忙を極めた頃は常に数点を同時進行で仕上げていったとか…。まさに超人的な仕事ぶりと言えるでしょう。
 


▲『POSTER OF Earth, Wind &Fire』(’82) … 2枚組の作品。ベストアルバムのポスター用に描かれたもの
▲『POSTER OF Earth, Wind &Fire』(部分) … CGのように精密なラインに注目
▲『POSTER OF Earth, Wind &Fire』(部分) … アシスタントなし、全て一人での手仕事というから舌を巻く


▲Midnight Star のアルバム『The Beginning』(’78)
▲カバー原画『MIDNIGHT STAR / ミッドナイトスター (地球終わりの日)』(’78)


▲Space のアルバム『JUST BLUE』(’79)
▲カバー原画『JUST BLUE / ブルーの世界へ』(’79)


▲Meco のアルバム『The Wizard of OZ』(’78)
▲カバー原画『THE WIZARD OF OZ / オズの魔法使い 』(’78)
▲『THE WIZARD OF OZ / オズの魔法使い 』(部分) … DJならぬ、オープンリール、いやメインフレーム・ジョッキー?


 
展覧会は冒頭で触れたとおり本日で終了となってしまうのですが、今回は会場での撮影もSNSアップもOK!という大英断で太っ腹な運営により、SNS上にもたくさんの写真が上がっているので、会場へ行けなかった方もぜひチェックしてみてほしいと思います。いずれにしても、今回の回顧展によって確実に長岡秀星再評価の声は高まったのではないでしょうか?

一方、SF映画関連のデザインを多数手がけたシド・ミードの展覧会も、昨年から今年にかけて展開されており、こうした動きからSFグラフィックという分野全体に注目が集まり、より大きな展開につながっていくのではないかと個人的には期待しております。

昨日のエントリーでも触れた、まだ長岡家に多数保管されているという原画も、近々展示されることを願いつつ… 今後も何か動きがあればお伝えしていきたいと思います。
 
(昭和40/50年男 “Web担当A”)
 
 
[以下、長岡秀星 回顧展 実行委員会 ニュースリリース より ※9/23付]

■展覧会概要
展覧会名    : 長岡秀星回顧展 SPACE FANTASY -透明な宇宙を求めて-
会期      : 2020年12月8日(火)~27日(日) 会期中無休
会場      : 代官山ヒルサイドフォーラム
          東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟
開会時間    : 11:00 – 20:00 (入場は19:30まで)
主催・企画   : 長岡秀星 回顧展 実行委員会
協力      : 長岡徳子、株式会社なかはら、Hillside Terrace
公式ウェブサイト: https://www.bsfuji.tv/shusei_nagaoka/
入場料     : 【前売】一般1,500円/大高生1,200円/中小生600円/
              ポストカードセット付 2,000円
          【当日】一般1,700円/大高生1,400円/中小生800円
          入場チケットについては特設サイトにて。
          https://eplus.jp/nagaokasyusei/

※会場内混雑緩和のため、前売チケットは時間帯/曜日によって
 <日付・時間指定>とさせて頂きます。
 

 


 
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