夏をあきらめて。

朝から物悲しく、荷馬車に揺られて売られていく「ドナドナ」と、サザンの「夏をあきらめて」が交互にジングルしている。そう、今日は僕が1年の中でもっとも嫌いな日だ。8月が終わる。ガキの頃は山と積まれた夏休みの宿題に涙していた。その記憶は、いまだに僕の心の一番やらかい場所をチクチクと刺すのさ。そして物悲しく2曲が流れるのは、夏好きのバカヤローが暦の上であきらめる日だからだ。明日からはどんなに暑くたってもう夏じゃない。まさしく「夏をあきらめて」であり、朝の出勤は荷馬車に揺られながら悲しそうな瞳で車窓を眺めていたのさ。

 

としまえんが今日で閉園なんて寂しいニュースを見たせいもある。月曜だってのに「秘密基地」を開催できないこともある。夏のバイクイベントがすべてなくなったこともある。大好きな飲食店が次々に店を閉めていき、せっかく近所に住んでいるお袋とももうずっと会っていない。な〜んてネガティブばかりを並べているとますます悲しくなってくるが、要するに根っこのところでは1年でもっとも嫌いな日ということが僕をブルーにするのさ、ドナドナ。

 

サザンのアルバムで、通しで聴きまくったのは実は2枚しかない。『ステレオ太陽族』と今朝からジングルしている名曲を収録した『ヌードマン』だ。双方、高校時代に聴き込んだから、今も聴けばハイティーンのほろ苦さが鮮やかにフラッシュバックされる。あの頃って心が複雑に変化しているから、多くの曲が自分の中にしみ込んでいて離れない。サザンは夏の想い出と相性がいいから、この2枚は今日は聴かないほうがいいだろうな。センチメンタルジャーニーになったまま帰ってこられない気がする(笑)。

 

いやいやそんなネガティブばかりではない。この夏は仕事に関して得意のポジティブシンキングをしまくった。いろんなシーンで地殻変動を起こしていて、そこに対応することで新しい価値を生むはずだと奔走を続けていて、やがて雨後の筍がニョキニョキの時期が到来することを強く望んでいる。反面、本格的な厳しさもこれからなんだと言い聞かせて、ともかく走るしかないだろうと覚悟を決めてゼエゼエしている毎日だ。今夜カレンダーをめくれば残りはあと4枚。混迷を極めた令和2年のラストスパートが明日から始まる。そのために今日はいいんだよ、「ドナドナ」と「夏をあきらめて」でね。

 

2件のコメント

  1. この2枚でサザンサウンドが完成したカンジですよね。特に前作タイニーバブルスがトーンが暗かったので、ステ太一曲目のハローマイラブが耳に飛び込んで来た時の衝撃といったら…。またやられた!って鳥肌立ちました。

    • 「ハロー・マイ・ラブ」はAORっぽい響きで、かっこいい〜と耳に入ってきました。この2枚以外をアルバムフルで聴いていないのでわかりませんが、おっしゃってくれたサザンサウンド完成だとしたら幸運だなあ。

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