キャンディーズのおもひで〜大編集後記。

 

雄しべと雌しべがまだよくわかっていないウブだった頃、それでも恋はするものなんだなと今さらながら不思議に思う。人間の本能がまだ目覚めていないくせに、その対象に心奪われるのは、よくよく考えると素敵な生き物だなあ。クラスの女の子に抱く恋心とは種類は少々異なるものの、ブラウン管の中の3人に僕は激しく恋をした。

 

いつも3人はめいっぱい躍動していた。『8時だョ! 全員集合』では、特に体操のコーナーが大好きで、最後に決めるポーズにキュンキュンしていたガキだ。『見ごろ! 食べごろ! 笑いごろ!!』の3人は大車輪の活躍で、あの大騒ぎでナンセンスな番組を盛り上げていた。オープニング曲を歌い、電線音頭を踊り、“ずんずんちゃーか”でもいつも元気だった。そんな明るい3人に、僕はめいっぱいの恋心をブラウン管に送り続けていた。先日つぶやいたとおり、お楽しみ会では女装して『年下の男の子』を披露するなど、僕の小学生時代にとってあまりにも大きな存在だ。

 

これまでなんどもラブコールを送ってきたランちゃんが、苦節10年半でついに登場となった。「ランちゃんのインタビューが決まりました」と聞いたときは瞬間的に「6ページで行こう!!」と返した僕だ。そして「何としてもキャンディーズの写真を多く使わせてもらうのじゃ」と告げたのだった。とにかく大興奮の僕だった。

 

どうしても外せない予定が入っていて、現場に行けなかったことは生涯後悔するかもしれない。だが、巻末ページを使って6ページをお送りできたのは、一生の思い出になるだろう。キャンディーズの写真もたくさん使えたし、インタビュー内容もバッチリだし。この6ページだけでも780円の価値があるってもんだぜ。ぜひっ!!

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