RCサクセションの1980年。

毎週火曜日は、SBC信越放送のラジオ番組に出演させてもらっている。10分程度のトークではあるが、毎週生でしゃべらせていたただくのはなかなか勉強になるし、少しずつ上達するようにと努力を続けているのは悪くない。さらに基本的にトークのネタは『昭和40年男』の最新号から引っ張ってくるので、PRにもなる。

 

今日は特集の『1980 秘められた謎?』から音楽についてのトークになり、誌面で取り上げた松田聖子さん、近田春夫さん、そしてRCサクセションの話になった。それぞれ、大きなポイントとして聖子ちゃんはデビュー年で、それまでの歌謡曲のサウンドと明らかな違いがあったことをあげた。近田さんは、大衆音楽でなかったテクノポップをジューシィ・フルーツの『ジェニーはご機嫌ななめ』によってお茶の間に届けた。そしてRCはこの年に『雨上がりの夜空に』をリリースして、さらに傑作ライブアルバム『ラプソディ』、出世作となった『トランジスタラジオ』にそれを含むアルバム『プリーズ』をリリースした年だと述べた。

 

この中で、僕にとてつもなく大きな影響を与えたのがRCだ。当初は彼らの音楽に戸惑いしかなかった。それはキヨシローの独特の声と歌唱、そして歌詞によるものだ。『ラプソディ』を初めて聞いた時、よォ〜こそと繰り返すのにかっこよさは微塵も感じなかった。が、徐々にハマってしまうのがキヨシローマジックで、ライブに行って『よォーこそ』が聴けた時には歓喜した僕だ。その後、数々の名曲やソロ活動、そして癌からの完全復活などなど、僕の心を強く揺り動かし続けた。感謝は深く大きい。

 

これ以外に、さらにもう1人あげるとすればとなかなか鋭い質問を受けた。そこで僕は山下達郎さんの名前を出し、マクセルのCMから流れてきた『RIDE ON TIME』の新鮮さとかっこよさに、やはりひとつの起点を感じたのだと答えた。全てが新しく感じられた達郎さんの声、サウンドに加え、あのCMも新時代の幕開けを感じさせてくれたっけ。うーむ、やっぱり1980年は凄すぎる!!

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