ソニーが動いた 〜最新号がやってきた。

てえへんだてえへんだ。『昭和40年男』がCDになってリリースされるぞ。なんと、今回の『昭和洋楽』特集がパッケージされることになったのだ。これは事件である!!

 

今回の特集を『昭和洋楽』と定めて、その主旨を綴った特集扉(P14・15)の原案を4月末には仕上げた。いつになく素早い仕事ぶりに我ながらほめてつかわそうなんて思ったりしたが、そこには大きな下心があったのだ。せっかく特集を組むのなら騒ぎを起こしたい。そう、プロデューサーとしての仕事をまっとうせねばならぬと考えての素早い動きだった。

 

日頃、なにかとお世話になっているソニーへと向かったのは、世間がゴールデンウィークに浮かれる5月2日のことだった。洋楽を担当する部署のテキパキトリオにまずはこれを読んでほしいと、特集扉のコピーを渡した。このお三方は心から音楽を愛していて気持ちいい。プラス、仕事が早くてこれまた気持ちいい方々だ。長文にしっかりと目を通してくれ、「いいですね」と先方のボス。昭和洋楽とは洋食でありカレーであるとの僕の定義に共感してくれた。ここで「コンピレーションアルバムを作って欲しい」と、たたみかけるように言った。その場でやってみようとの返事をもらい、すぐに社内調整をするとの基本的なGOを得て、ゴールデンウィークモードのギロッポンを後にした。

 

待つことほんの数日、凄腕トリオのひとりから電話が鳴り決定したとのことで、早速打ち合わせに向かった。写真はその歴史的(!?)ミーティングを記録しておこうと、同行した編集部竹部に頼んで撮ってもらったもので、リアルに選曲をしているところだ。が、本文にも書いた通り、コンピレーションアルバムには入れられないミュージシャンがいるという、大人の事情が横たわっているのだ。クイーンダメ、ロッドダメ、アバダメ、オリビアダメときたもんだ。クイーンからは『伝説のチャンピオン』や『キラー・クイーン』、『ドント・ストップ・ミー・ナウ』あたりがストレートだろうが、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』だと決めていた。ロッドは当時CMに使われた『今宵焦がれて』に。アバも『ダンシング・クイーン』でなく『イーグル』にして、オリビアは特集では『フィジカル』だが、コンビではあえて『ザナドウ』なんて変化球でいこうなんてことを考えていた。超メジャー級をかわしの選曲でいけば個性的なコンピになるとワクワクしていたのだがこの企てはボツ。が、負けないぞと選曲を繰り返し、首をかしげるような曲も快諾してくれてつい昨日、パッケージされる20曲が決まったところだ。

 

このレポート記事で今回の特集を締めくくった。そう、こいつは『昭和40年男』にとってちょっとした事件だ。てえへんだてえへんだ。てなわけ(!?)で皆さん、まずは書店に駆け込んでちょうだい!!

 

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2件のコメント

  1. 親分てぇ~へんだ、てぇ~へんだぁ!!
    早速読ませていただきやしたぜ。
    なんてこったい、すげぇ~ことになってんじゃねぇですか。
    おまけに自由帳も!こりゃ~大騒ぎさ^^

    北村さん、あなたは大変なものを盗んでしまいました。
    私の心です(^_-)

    • ありがとうございます。
      きゃーっ、ハート泥棒ですか、俺ったら。

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