フィンガー5と呑んだ夜!!

ガキの俺にとって、奇跡のような存在だった。末っ子のたえちゃんや晃くんは、子供ながらに子供っぽく思えて親近感を覚えた。そしてひょっとしたら僕だって、たえちゃんや晃くんのような存在になれるかもしれないなんて妄想したりもした(バカ)。5人兄弟の上から2人は遠すぎるお兄さんで、真ん中の正男さんがフィンガー5のメンバーの中でアイドルだった。つまり、お兄さん2人、親近感2人、アイドル1人という構成が僕にとってのフィンガー5だったのだ。

その正男さんと呑む日が来るとは人生ってのはラララである。前号の連載特集『夢、あふれていた俺たちの時代』で登場してくれ、その原稿をチェックしている時にびっくりしたのが経営している店が荒川区の実家のそばだったこと。そしてさらに、久しぶりに会った友人がその店の常連だと言うでないか。『昭和40年男』で取り上げたことを告げるとその偶然を喜び、連れて行くというじゃないの。てなわけでつい先日出かけてきた。

嬉しさと緊張とで写真のような顔になった。いろんな話をさせていただき光栄ったらない。そして驚愕だったのはその声だ。失礼な話だが年上の兄貴の歌にあまり期待はしていなかった。僕にとっては当時の輝きで十分だったから、もしも衰えている歌だったとしても仕方ないと思っていた。やがてその時が来た。三線を構えてカラオケに合わせて弾く。そして声が発せられた時、僕は大興奮した。太くて張りがあってプロ以外の何物でもない歌が勢いよく届けられる。酒の味が変わったように感じられるほど、強いビートをぶつけてくださる素晴らしい歌だった(そりゃそーだね)。

そんな方を前にお客さんたちはカラオケで歌う歌う。あの歌を歌った方を前に僕には無理だ。もっともっと努力しなければなんて思っていたところ、正男さんから歌えとの指令が来た。年上には絶対服従世代である。しかも三線を乗せてやると言うじゃないか。くどいようだが、ガキの頃のスーパーアイドルである。さらに60歳近くになるまで歌を磨いてきた方だ。その方を前に歌い、さらに合わせていただける至福に僕は酔った。あーっ、生きててよかった。

同世代諸氏はぜひ訪ねるといい。気さくな笑顔のスーパーアイドルが迎え入れてくれる。かなりわかりづらい場所の店だが、探し当ててくれ。

4件のコメント

  1. 初めて買ってもらったレコードが「恋のアメリカンフットボール」でした。小学校2年のときです。おぼろげながら、フィンガー5はよく”ジャンボマックス”と一緒に出てたような気がするのですが、あれは何の番組だったのだろう。。。

    • 僕も記憶が曖昧すぎて、申し訳ないです。
      レコードは買ってくれませんでした。

  2. おぉぉ!羨ましい!
    東京行ったら、絶対訪れたい!

    小学生低学年の頃だったかなぁ?ムッチャ、フィンガー5に憧れてたんよ。
    うちは三人兄弟だったけど、どうやったら彼らみたいに兄弟でテレビに出られるんやろう?って、真剣にテレビ界の仕組みを知りたがっていた。
    同じレベルでケンちゃんシリーズを観て、なんでうちは◯◯屋やってないねん!って、親を恨んだりもしていた(笑)

    近所のお祭りで買った晃モデルのサングラス(フレーム・レンズ共にプラスチック、レンズの色は視界不良のオレンジ)。
    なんでもない実家の風景が、あの毒々しいオレンジ色のフィルターを通す事で、当時の俺をハイにしてくれたのさ。
    ホウキをギターに見立てジャンプ! Oh!Yeah!

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