【いよいよ発売! 昭和40年男 2018年6月号】雑誌は生き残れるか。

活字離れ、出版不況が言われる昨今。我々のような雑誌づくりを生業としている出版社もとても苦しい状況が続いています。書籍も下降気味ではあるのですが、雑誌・コミック類の販売低下が特に顕著で、書店や取次を支えていたこれらの売上が下降するなか、書店数もものすごい勢いで減っていて、2000年に比べてなんと4割以上も減ってしまいました。また、市場の変化も大きくて、ネットへの広告移行、ネット通販の増加、それに伴う取引条件の変更要求なども増え始めていて、現在の出版構造の維持は限界に達しつつあるという声があがり始めています。大変革もそう遠くないかもしれません。みなさんのご近所でも、気がつけば周囲に書店がないという状況になってきていませんか?

そんななか、先日とある版元の方とお話する機会があったのですが、「紙はなくなりませんから大丈夫!」と力強く仰っていたのがとても印象的でした。当然、現在の状況は身に沁みている立場の方ですから、今後の不安などをひっくるめたうえでのご発言。評価される媒体は必ず生き残るという強い信念を感じました。確かに、このところはその媒体の知名度や出版社の規模の大小、有名人が掲載されているかどうかといったことではなく、何かきらりと光るような内容の媒体が評価されている印象があります。版元や媒体が淘汰されていることや、またある意味では読み手側も目の肥えた人、本当に必要としている人の割合が増えているのかもしれず、その結果、内容で評価されるようになりつつある…ということなのかもしれません。『昭和40年男』もそうあり続けてほしいと思う次第です。

ということで、『昭和40年男』最新号も発売から1週間が経過しました。入れ替えの早いコンビニではそろそろなくなる時期ですので、まだ手にしてないという方はぜひ書店をのぞいてみてください。最新号紹介の枕のつもりが、やたらと長くなってしまいました(笑)ので、最新号紹介は別記事にするとしましょう。

追記:

そういえば、集客効果の低下でコンビニが雑誌の扱いをやめたりする話題もありますが、今後は書店の減少にともなってコンビニの書店機能の吸収みたいな動きが加速するかもしれませんね。書籍やDVDなどを置いている店舗が増えた気がします。書籍や雑誌が身近になるという意味では、悪くないことのようにも思えます。

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