だしの自販機!? 深まる謎。

去年の夏に開催した『広島秘密基地』の際、江田島に海軍の勉強に出かけた。この時だしの自販機を見つけたのだ。「へーっ、こいつはおもしろい」と感心させられたものの、なんとなく抵抗があり手を出すことはなかった。少々気になってネットで調べてみると、あごだしをメインに勝負していることがわかった。とまあ、その程度のアクションで記憶の奥に葬られていた。

ちなみに、関東ではあまり馴染みがないあごとはトビウオのことで、九州ではこいつを使っただしにちょくちょくお目にかかる。博多のうどん屋は多くがそうで、上品なだしは江戸っ子をノックアウトする。関西は昆布をメインにして勝負するところが多く、それぞれにうまさが異なるものの日本人のハートを撃ち抜く。そのまま旅の醍醐味にもなるから、我が家ではあえてあごを使わないようにしている。

話を戻そう。時を経て先日、六本木で写真の自販機を見つけたのである。おしゃな街にだしの販売機が浮いてるのなんのって、しばしこのミスマッチな光景を眺めてしまったほどだ。が、やはりなんとなく抵抗がある。700円というプライスも手が出にくくてまたまた買うには至らなかった。

そして再度公式サイトに入ってみるとこの自販機、北は北海道南は福岡まで設置されている。そしてそのほとんどが三井のリパークなのである。工場のある広島で直営のうどん店も展開している。県内でひっそりと営んでいるだけなら別段騒ぐことはないが、自販機を11都道府県に設置している。なぜ三井? なぜ駐車場 なぜ自販機? 謎ばかりが膨らんでしまう『だし道楽』を展開する会社の名は、二反田醤油さん。広島の方々には馴染みあるものなのだろうか。県民の皆さん、情報をいただきたい。ともかく、次にこの自販機に出くわしたときは買うことにする。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

5件のコメント

  1. こんばんは、
    自分への宿題と受取り(微笑、考えてみましたが、
    HPに2003年商品化、2007年自販機へ、とあるように、1987年に上京した身には、記憶がないのも当然です。
    出汁をとるのは、いりこか昆布、、、瀬戸内では獲れないトビウオを使うことはないかと。
    思うに、
    元は、うどん屋さんですので、おいしい出汁を求めてたどり着き、商品化したのかと。
    今の広島県民には、馴染みか?、、、今度、聞いておきます(汗

    • そうですよね。広島にあごだし文化はありませんよね。自販機といい謎ばかりが深まります(笑)。

  2. 浅草にもありますね。国際通り、ビューホテルの向かいあたり。

コメントは受け付けていません。