クイーンの初期ライブがスゴイぞ!!

クイーンお正月に観ようと、クイーンの1974年のライブDVD『ライブ・アット・ザ・レインボー’74』を購入した。『オペラ座の夜』が出る前のセットリストはどんなだろうと強く魅かれたのだ。僕は『ザ・ゲーム』までのアナログ盤をすべて持っているほど追いかけたのだが、やがてストーンズやシカゴブルースにハマってしまい、華美なサウンドを毛嫌いした時期もあった。時が流れて今となっては、中学時代を思い出させてくれる懐メロである。あの頃僕の財布をさんざん苦しめた彼らに、久しぶりにお金を使ったことになる。

セットリストを見ないようにしてライブを楽しんだ。ブライアンのギターがスゴイ。フレディの声が素晴らしい。リズム隊はタイトにオーソドックスに黙々と刻んでいる感じで、その上を2人が変幻自在に泳ぐ。当然ながら初期の3枚のアルバムからの選曲で組まれたリストは、大好きな『クイーン2』から多くが演奏されている。生意気な言い方になってしまうが、彼らって演奏がうまいんだなと感心してしまった。多重録音を得意としていたけれど、あらためてライブバンドなんだと認識した。上ものはたまにサポートのごとくフレディがピアノを弾くが、ほぼブライアンのギターが埋め尽くしている。多重録音に対して薄さを感じさせないプレイは圧巻である。いやあ、ほんとブライアンのギターはスゴイ(2回目)。

『オペラ座の夜』の発売前で、全体的にはハードな曲が多くグイグイ押されっぱなしながら、やがてその傑作が発売されることを十分に感じさせられるライブだ。この演奏をしているときにフレディはもう『ポヘミアン・ラプソディ』は書き上げていたのだろうか? あの奇跡と言える名曲をこの直後に出すのだと思うとますますこのライブがおもしろく聴ける。そしておっさんは「この演奏があるのだから生み出したことは必然なんだよ」なんて深く頷いたりしたのだった。

初期のファンの方にはきっと楽しい1枚だ。というわけで、セットリストについては書くことを避けたのは僕の気遣いだ(笑)。ホント、お値打ちですぞ。

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2件のコメント

  1. 来日の際には新宿二丁目に出没いてたフレディ。
    自宅に日本の庭師を招いて日本庭園を作ったフレディ。
    クィーンもツェッペリンもストーンズもビートルズもフーもサイコーです。
    愚息のハマったオアシスもアクモンも皆んな英國じゃねぇの。
    日英同盟サイコーです。

    • フレディは日本を愛してましたよね(笑)。
      ウチの愚息もオアシスにハマってました。

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