表紙で振り返る2014年。その五。ああアグネス・ラムちゃん!!

さあ、去年から足かけ2年になる『表紙で振り返る2014』の続きといかせてもらおう。

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「はい、○○印刷です」「今回は2刷り目があるかもしれないので、その気でいてください。それと社内在庫もいつもの倍でいきます」「そんなにすごいんですか」「すごいですよ、オッパイがね」という電話のやり取りがあった。そして、この号が出る前に開催した読者ミーティングの『大阪ミナミ秘密基地』では、応援団長の桂きん太郎さんとのトーク中に「今回はマジンガーZでしたが、次号の表紙はもう決まっているんですか」「まだ根回し中ですけどヒントだけひと言いきます。オッパイ」こんなおバカなやり取りが本当にあったのだから、僕の仕事ってのはひどいもんだ(笑)。

発売直後の書店からの注文は殺到したものの、雑誌としては異例中の異例となる増刷は残念ながら夢と消えた。欲張って倍近く刷った会社の在庫分もまだ若干残っている状態だ。でもこの表紙こそ、2014年の6冊のなかでもっともショッキングな表紙だろう。遊び心はシティポップの時の方が上だが、理屈抜きのすごみがある。もちろんさんざんオッパイと言ったり書いてりしてきたくせにおかしな話、ラムちゃんはボディ全体が奇跡でしょう。さらにちっちゃな顔に愛らしい瞳がたまらない。昭和チックな水着も妙にドキドキして、さんざん悩んでヒネリ出したこのタイトルはバッチリ乗ったね。

当初は「舶来」というキーワードから始まったこの特集。そこに人モノのネタが多く入っていき、このように進化を遂げて特集として形成されていった。実に楽しい作業だった。ラムちゃんは中面でも4点を、それぞれページを目一杯使って掲載した。大反響だったのはいうまでもないだろう。

地味に思われてしまうかもしれないが、衝撃の特集にアンドレ・ザ・ジャイアントやウイッキーさんが入っているのも『昭和40年男』らしいなと自画自賛だ。第2特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』は昭和62年を取り上げていて、マイケル・ジャクソンを取り上げたり、田原総一朗さんのインタビューが掲載できたりとすばらしいラインナップで構成できて、充実の一冊になった。うーむ、今見ても衝撃だな!! えっ、買いそびれたって。そいつはてーへんだ。まだ在庫はあるから今からでもゲットしてくれ!!

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