今宵はいかがお過ごしか?

20091207205910622「な〜にがクリスマスだ、俺っちにゃ正月があるからいいんじゃい」と、やさぐれながら仕事をしている方がいれば、家族やパートナーとのひとときをどう盛り上げようかとソワソワしている方もいることだろう。やさぐれちゃいないけれど、僕はもちろん前者だ(笑)。コンビニに入ればクリスマスソングが文字通りジングルで流れていて、街はきらびやかで恋人たちの笑顔があふれていて、それはそれでいい気分になれる。今日から1週間後の大晦日までは、街や人の表情がまるでグラデーションのように変化していくのが楽しい。そんな喧噪から離れて、暮れていく1年をじっくりと噛み締めたいときに僕はこのアルバムを選ぶ。

イマイチ日本では評価が低い気がするそのままズバリのバンド名『ザ・バンド』の作品で、彼らの傑作の1つだ。実はコイツを傑作とするには少々難しい部分もあり、僕自身も『Music From Big Pink/ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』が彼らの最高傑作だと思っている。だが、この時期になるとグーンと味が出るのがこの『Northern Lights – Southern Cross/南十字星』だ。

大人の男にとってジーンとくる曲がズラリと並び、どれも憂いをまとっているように響き渡る。特に数曲収録されているバラードは、ググッと心の中に染み入ってくる。12月の疲れもピークでありながら、もうそこからジワジワと解放されていくだろうという今日から大晦日へのグラデーションを、よりしっかりと認識させてくれるような響きなのだ。「ああ、音楽っていいな」って思う瞬間には、いろんなパターンとかシチュエーションがある。このアルバムはとにかく12月の、しかもこの1週間にフィットするという点では、僕はこれ以上の作品を知らない。今年は何日に聴けるのだろうと、今こうして作業をしながら印刷所に渡した夜に聴くことを決めている。

僕にとってはもうひとつ、暮れの恒例コンテンツがある。三谷さんの映画『THE 有頂天ホテル』だ。「ああ、あれね」という同世代の方は多いだろう。大晦日の幸せなドタバタ劇は最高にハッピーな気分にさせてくれて、もう何度も観ているからまるで気楽に付き合えるのがいい。酔っぱらっていても十分にハッピーな気分が味わえる。コイツは絶対に暮れに観なくちゃダメだ。始めて観た時は劇場で、年が明けてからの公開に怒りを覚えたほどの暮れの作品なのだ。まだ観てない方がいたらぜひっ。

今日、クリスマスイブが皆さんにとってハッピーでありますように。編集部より愛を込めて(笑)。

メリークリスマス!!

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2件のコメント

  1. ゆく年と40代最後を噛みしめながら、【The Weight】ハモりましょか。

    ♪and~ and~ and~
      ♪you put the load right on me~

    よいお年を!

    • ありがとうございます。さすがヤザワさんらしいコメントですね。
      『The Weight』は『浅草秘密基地』でもっとも多く歌っいる曲です。来年はぜひ浅草にハモリにきてください。
      では、よいお年を&メリークリスマス(照)!!

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