いざ、鈴鹿へ!!

今夜、鈴鹿サーキットへ向けて出発する。どうやら猛暑日になることが確定のようなので、倒れないように気をつけながら頑張らないとな。

8耐がもっとも盛り上がったときの動員は20万人を超えたという。その取材をした先輩がよく語るのは、人が多過ぎて取材ポイントの移動にエライ時間がかかったとのことと、販売すべき飲み物が底をついた年があったとのことで、そんなん死者が出てもおかしくない。さらに当時を語る微笑ましいエピソードが、プレス関係者に大入り袋が出たこと。今では考えられないほどスタンドは空席が目立ち、その傾向に歯止めがかからない状態が続いている。

やっている方は必死だ。かつての輝いた頃と変わらぬ気持ちで走っているだろうし、ライダーたちはまさに命をかけての勝負を展開している。以前より潤沢な資金調達はできなくなったとはいえ、多くの金が注ぎ込まれている。簡単にスポンサーが集まらなくなっているから、持ち出しどころかギリギリのところでまかなっているチームも多いだろう。それぞれの目標に向かって本気の汗を流し続けるのは、レースが好きで勝利の感動を知っているからだ。だがそんな男たちの勝負に興味を示す人が減っているのだろう、寂しいことにスタンドを見る限り厳しい評価になってしまっていることを知る。だが、なにを過去の栄光にしがみついているのだと、したり顔で言われると本当に腹が立つ。過去が連綿と未来につながっていて、懸命にジョイントするのが今を生きることであり、不器用な男たちが体を張って繋げているのだ。

前回オリンピックで大フィーバーとなった女子ソフトボールチームが、つい先日世界選手権で優勝したそうだ。この快挙はほとんど報道されることなく、関係者たちだけが喜びを噛み締めたのかもしれない。だが、その喜びと感動が小さくなってしまったかといえば、まったくそんなことはないはずだ。懸命に戦い、得た結果には大いに満足していることだろうし、将来のソフトボール競技者のために未来への礎を築いた。

だが、自分たちの勝利を多くの人が喜んでくれることの達成感や充実感はあるはずだ。たった4年前と雲泥の差になっていることに、寂しさがないはずはない。8耐関係者たちもそうだ。プロである以上、たくさんの人の注目の中で高いパフォーマンスを披露したい。女子ソフトボールしかり、まやかしでない本質のところでの汗をもっと評価するべき時代になってきているのではないだろうか? そんな思いを胸に、1人でも多くの人に熱を伝えるため、取材地へと乗り込む。

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4件のコメント

  1. お忙しい中レスありがとうございます。

    海外のように文化にしなければならないんですよね。
    今観戦している方々は多分海外のように楽しみ方を知ってる方々ばかりでしょうね。
    本来自分たちの世代がそうすべきだったのに、
    流行り廃りの波に流されてしまい
    できなかった責任はありますね。

    日本勤務になったら久しぶりに観戦に行って
    またあの花火を見たいとおもいます。

    • 500発の花火は浅草の2万発に遥か及びませんが、レースを観戦した者だけが味わえる感動ですよね。ぜひ日本の夏に帰ってきてください。

  2. 20万人・・・確実にその時観戦してました。
    流行りモンに弱い世代ですね(笑)
    あの頃は、駐車場も道路もバイクで溢れてました。

    暑さに気をつけて取材頑張って下さい!

    • あの瞬間の目撃者なんですね、うらやましいです。
      昨日の動員公式発表が2万8千人と寂しい結果ですよ。
      ただ、来ている方々は楽しんでいるようなので、動員ばかりが結果でないと思います。

      応援ありがとうございます。ものすごく元気になりました。

      プレスルームより感謝を込めて。

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