ジョン・レノンで今年も締まった。

今年も暮れていく。一昨日のラジオ出演では予想通りに「今年も早かったですねえ〜」で、杉 真理さんとのトークが始まった。そしてネタはジョン・レノンだ。最新号 (vol.76) の 連載特集ジョンが銃弾に倒れた日の記事を作った。その日のことを杉さんは信じられなかったと振り返り、その少し以前には、軽井沢でジョンとヨーコを目撃した話も聞かせてくれた。は先日もここでつぶやいた持論を展開した。本来であれば、「イマジン」や「ハッピー・クリスマス」といったジョンの平和への願いは風化していなければならないのに、むしろ重要になっていることが嘆かわしいと。なんて少しだけ真面目な話もしたりして、今年の最終トークを楽しんだ。

 

大晦日恒例のミートソース作りにも話題を振ってくれた。僕は大晦日から元旦にかけて、足掛け2年の大作を作る。でっかい寸胴を持っていて、そこに目一杯のソースを完成させるのだ。何年か前の新年一発目の放送で、お正月はどんな風に過ごしたかを問われ、この話をしたのが始まりだった。その後毎年、暮れの放送では「今年もやるんですよね」と言ってくれ、新年一発目の放送では出来栄えを聞かれる。この番組の恒例になってしまったのだ。

 

30日まで仕事をして、この料理作りで少しずつ頭から仕事を抜く。完全にと言うとウソになるが、目一杯のリラックスができる。毎日作るお母さんとは違って、たまーに取り組む料理ってのは集中しつつも癒される作業なのだ。弱火でグツグツと煮立っているのを眺めているのも、これほどまでの優雅な時間があっていいものかと神に感謝するほどの至福だ。そんな恒例行事ももうすぐそこなんだな。

 

恒例といえば、12月出演のラストナンバーはジョンの曲と決めている。今年の締めは「スターティング・オーバー」にした。今回記事にした、亡くなる直前にリリースされたアルバム『ダブル・ファンタジー』からのヒットチューンだ。しばらくの間、活動を休止していたジョンの復活に相応しい曲だったはずが、よりによってラストシングルになった悲しみを帯びている。この曲をかけて、杉さんとアシスタントの 山口さん、ディレクターの野口さんと「よいお年を」と交わし合った。今年も暮れてゆくいい気分を味わいながら、スタジオを後にした。
 

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