カウンタック vs BB。大編集後記その3。

明日は「浅草秘密基地」の特別出張バージョン、題して「多摩川葉桜見」を開催します。場所は東急多摩川線の下丸子かJR南武線平間駅が最寄り駅の多摩川土手で、正午過ぎくらいの開始となる。『昭和40年男』ファンの方なら年齢性別問わずどなたでも参加いただけるから、家族連れでゴールデンウィークを締めくくるのにもってこいだ。またこれまで、浅草はちょっと遠いなと来られなかった方はぜひこのチャンスをお見逃しなく。参加希望の方は明日の10時までにメールください。詳しくご案内します。

さて、次号の発売が近づいていて、大編集後記として予告や愚痴(?)を続けている。今回の特集は『ライバル』でメインは『あしたのジョー』を持ってきた。どのくらいの昭和40年男が読んだのかデータがあるわけでなく、まったく見当はつかないものの相当な数になるだろう。数だけでなく、深く感銘を受け人生レベルで影響を受けた男たちは、きっと僕だけでなくたくさんいるだろうと突っ走った。データらしいデータがないことが逆に面白い部分でもあり、もちろん怖い部分でもある。

僕は漫画作品のベストをあげろといわれたら、まったく迷うことなく『あしたのジョー』と答えるだろう。誌面から凄まじいまでのエネルギーがほとばしっているのは、梶原・ちば両先生の互いに高め合った魂の結晶だ。この作品を今回の特集のメインに持ってこられたこと自体が幸せで、ジョーと力石で表紙やページを作った時間は仕事ながら至福のときだった。お楽しみに。

これ以外にも7つのライバルをチョイスした。星の数ほどあるライバル関係から決定したものだ。採用にならなかったが東京 vs 大阪とか、ソニー vs ホンダ、明菜 vs 聖子なんてのもやりたかったが、企画の考え方として、ジョーはピンでいいがそれ以外はただ並べるだけでなく、属性を考えてその中に候補に挙がったライバル関係をはめていくことにした。また、すべての昭和40年男を納得させるものだけでなく、ハマった人間にとってはたまらないものや、なるほどとニヤついていただけるものも選んだつもりだ。

昨日もお伝えした、一旦ジョーを諦めてメインにしようとしたカウンタック vs BBは8ページに渡ってその勝負をお届けする。この関係は人の手によってつくられた対立するプロダクトという属性で探すことにした。僕らが夢中になったもので、かつ、ガチンコの対立関係にあるもの。皆さんだったら何を思い浮かべますか? つづく。

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