ウルトラセブンスペシャルポスターが付録じゃ!!

今年を大きな勝負年とすえて、新年から激走している。前号は新年発売とはいえ、作業のすべては旧年に終えていたから2011年作品との感覚があった。仕事始め直後に発売となり好調な売り上げ推移を喜びつつ、今年の新たな決意を込めながら制作の日々を送った。遅ればせながら新年1発目は僕の気持ちとしては今号であり、編集後記に新年の挨拶を書こうかと迷ったほどある(さすがに3月は無理がありやめた)。ホップステップに続いてジャンプ年のスタート号が明日発売となる。

弾みをつけたい。内容の吟味に力を込めることは当然として、ハードとして、プロダクトとしてできることもやってみようと考えた。まず、オールカラー化を早々に決め、増ページも決めた。そしてさらに勢いで付録を付けることにした。この内容が素晴らしい。円谷プロとのコラボで実現した、ウルトラセブンの登場怪獣をすべて網羅したポスターである。裏面は最新作となる映画『ウルトラマンサーガ』とした豪華両面仕上げだ。ウルトラのヒーローをすべてでなく、45周年を迎えたセブンのなんといっても怪獣というところが、昭和40年男らしいコンテンツでないか。強さを誇った好敵手から個性キャラまで、すべてを俯瞰で見られるのは楽しい。

昭和40年男にとってウルトラセブンは再放送での体験だった。だから厳密にいえばリアルタイムの経験でないかもしれないが、自分たちの原風景であることは間違いない。僕らの幼少時代は秀逸な番組を何度も再放送で見ることができた。しかもほとんどが土日を除いた毎日の放映だったから、その刷り込まれ具合といったらものすごく強い。巨人の星や明日のジョーといったスポーツものしかり、太陽にほえろだって金曜日8時からより、毎日4時からの方が世話になった。ウルトラマンとウルトラセブンはその最たるもので、何度も何度も繰り返し見たのは昭和40年男にほぼ共通しているだろう。

雑誌の付録といえば、騒ぎは一時に比べるとやや沈静化したが、勝負ネタとして重要な戦術としているところが多い。とくに一部女性誌のように、最大の勝負所になっている雑誌さえある。発行部数何十万部という圧倒的な数が力となり、製作単価を押さえ込めることがあれだけ豪華な付録合戦になっているわけだ。それらに比べると我々のはずいぶんライトなものだが、もらってうれしいオマケとしての役目は十分に果たしてくれる仕上りで、昭和40年男らしいものになったと胸を張りたい。

いろいろと仕掛けて定価は据え置いた。経費が重くのしかかるが、販売増に結びつけば丸くおさまるとの大胆行動だ。その勝負が明日から始まる。書店で待機している僕らの分身たちよ、今日は静かに寝ていなさい。明日は思いっきり牙をむくんだぞ!!

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2件のコメント

  1.  確かに・・・再放送による『刷り込み感』は、半端では無かった。
    筋金入りの『テレビっ子』で、母親に「よう飽きないで、再放送ばっかり観てるな!」「テレビ抱いて寝ろ!」などど、言われたものでした。
    同じく四時からの再放送の後は、観るだけに飽き足らず、近所の友達と『ごっこ』で、即実践でした。
    『ライダーごっこ』『セブンごっこ』『ライオン丸ごっこ』…
     ちなみに、『ライオン丸のチャンバラごっこ』では、ヒーローのライオン丸より、敵役の『虎錠之介・タイガージョー』を、選んでました。「タイガージョー、推参!」のフレーズや、口笛混じりの登場テーマ、片目アイパッチ…そのどれもが、カッチョイイ!でした。
     自身、両目はあるものの、近眼に加えて老眼の兆し、牙は使った記憶も無いまま、殆ど抜け落ち…
    しかし、この雑誌に負けない様に、最後に一本だけ残った、臼歯を牙に変えて、
    いつか「武者小路、推参!」と、いきたい所です、ハイ。

    勿論、買いますよ。

    • ありがとうございます。僕も極度の近眼で、最近老眼も混じってきてどうにもなりません。確実に年齢は来てますが、気持ちは若者のままでがんばりましょう!!

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