ショーケン。

以前にも書いたように、
将来なりたい職業の第2希望に刑事を加えさせたジーパン。
小学校高学年のあの頃は、とにかく刑事物が多かった。
『Gメン’75』なんかも夢中で見たし、『大都会』も熱中した。
刑事になりたいのは、正義の味方で平和を守るという
仮面ライダーに起因するところだろうといまさら頷く。
だからすんなりと、なりたい職業として憧れたのだろう。

だが役者になりたいとは一度も思ったことがない。
なんだかね、学芸会で劇とかやっても下手くそだし
国語の教科書を読むときに
先生から起伏をつけて感情を込めて読むように指導されるのも大嫌いだった。
うまいヤツとか見るとなんかウソっぽくてイヤだったし。
ジーパンみたいな刑事にはなりたいけど、
松田優作はカッコイイ役者さんで
それは自分の未来とは無縁の職業という気持ちで見つめていたのだった。

カッコイイ役者たちが演じるキャラクターに憧れていき、
同時に役者さん自身の名も胸に刻んでいく。
そんな成長ができた、小学生高学年。
その中でも圧倒的な存在だったのが松田優作であったが、
もうひとり強烈に男臭さをぶら下げて迫ってきたのがショーケンだった。

傷だらけの天使

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