夢一夜と時間よ止まれ ~大編集後記。

今日も…と書き出すと♪どこかでデビルマンと浮かぶのは僕だけだろうか。つうわけで、“今日も” 大編集後記 (vol.70) である。あの、南こうせつさんが僕の大好きな連載企画「ガツンと一言。兄貴の説教」に登場してくださった。

 

こうせつさんといえば、僕にとっては断然「夢一夜」である。洋楽に目覚めていた時期ながら、なんてったって『ザ・ベストテン』世代である。国内シーンだって注目しながら、いい曲は貪欲に取り入れていった。僕のちょっと摩訶不思議な感性で恐縮だが、矢沢永吉さんの「時間よ止まれ」と同じ分類の名曲だと位置づけているのだ。まあ聞いておくれよ。

 

双方ともに昭和53年の資生堂キャンペーンソングである。当然ながら「時間よ止まれ」が夏で、こうせつさんが冬である。双方ともに、作詞家が立てられていて曲を本人が作っていること。そしてその歌詞には、心に響くワードが多数入り込んでいること。“汗をかいたグラスの冷えたジンより” ってどんだけかっこいいんだと、ジンがよくわかっていないガキながら震えた。一方 “素肌に片袖” “色とりどりに脱ぎ散らかした” “絹の海” “着てゆく服がまだ決まらない”
うーむ、さすが阿木燿子さんである。あっ、「時間よ止まれ」は山川啓介さんだからね。僕がこよなく愛している『ゆうひが丘の総理大臣』のエンディングナンバー「海を抱きしめて」を書いた方だ、さすがっ。オープニングもだよ。「ファンキー・モンキー・ベイビー」のようなロックナンバーのイメージをぶち壊すほどのオシャレ感があり、こうせつさんも四畳半フォークと揶揄された「神田川」あたりをやはりブレイクした名曲である。と、言われてみれば共通項は多いでしょ。2人とも『ザ・ベストテン』に出なかったし。

 

今回のインタビューではその四畳半フォークを巡ったくだりがあり、必見である。そしてラストのメッセージはこうせつさんならではの優しくも強い言葉で泣けてくる。うーむ、いい4ページである (出たーっ、自画自賛) 。今回はダブルアンカーのつもりで、続く宮崎美子さんのインタビューと並べた僕だ、フッフッフ。

 

最新号が出ると感謝の気持ちを込めて、登場した方々の曲をカラオケで歌う。てなわけで先日「夢一夜」を熱唱したが、あらためてこの曲の詞とメロディに唸った次第だ。それを生み出したご苦労も語ってくれている。あっ、ちなみに巻頭特集からは高崎 晃さんに感謝を込めてレイジーの傑作アルバム『宇宙船地球号』から「ドリーマー」だぜ。さあ、ご購入されたみなさんもカラオケへGoだ!!  買っていない方は書店へGoだ!
 

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