ドーナツ盤で聴く「悲しき願い」。

IMG_4517少し前に『浅草秘密基地』でドーナツ盤をプレゼントしていただいたとこのブログに書いた。ディック・セント・ニクラウスの『マジック』である。プレゼントしてくれたのは最近すっかり常連になってくださった方で、音楽マニアのアナログ盤コレクターである。その彼が、僕の昔々のブログを見てプレゼントしてくださったのが『マジック』だった。

今週の月曜日に、またまたコイツをプレゼントしてくれた。俺たち世代では尾藤イサオが歌った曲として記憶しているのではないか? 僕にとっては本格的な洋楽との出会いとなった曲である。サザンの『勝手にシンドバット』がヒットした中1のことだ。『勝手にシンドバット』のシングルを持っているという友人に貸してくれるように頼んだところ、いい曲だからとおまけのように貸してくれたのがサンタ・エスメラルの『悲しき願い』だ。さほど期待していなかった僕だがすっかりはまった。子供心に日本のポップスとのレベルの差を痛烈に感じたのだ。それはステレオから流れる音と向き合ったから得られた感覚である。それまでもテレビやラジオから流れてくる洋楽にふれたことはあったが、こうしてキッチリ聴くということはなかった。

この日から洋楽ってスゲーとなり、むさぼるように聴いた。エアチェックと立ち読みの鬼となり、情報収集に時間をジャブジャブ使った。そしてこの暮れに、初めて小遣いを投下した。『ミュージックライフ』の1月号である。今も実家に大切に保管されているが、所々切り抜きをやってしまっているのが今となっては後悔している。そして翌年のお年玉で初のLPレコードを購入し、以後今に至るまで音楽には投資を続けさせられている。

そのキッカケとなったドーナツ盤を今手にしている。毎日ブログを更新しているといいことあるんだなあ。毎週読者の集いを仕掛けているといいことあるんだなあ。そこで得た友に感謝である。

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