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【いよいよ明日発売! 昭和40年男 2017年2月号】マンガはSFとどう向き合ったか?

2017 年 1 月 10 日 編集長 コメント

昭和40年男とSFの関係について、あらゆるジャンルから考察した雑誌『昭和40年男』最新号の発売がいよいよ明日に迫ってきました。我々は小さな出版社なので、あまりたくさんの社内在庫を取り置くことはできませんから、売り切れるときはあっと言う間だったりします。現に、5号以上前の号は軒並み在庫切れ。気になる方はぜひ早めに手にとってください。

 

ということで今日もしつこく最新号の紹介です。昨日までのブログでは、文学としてのSFに接点のなかった昭和40年男にとって、SFはエンターテイメントであったことを書いてきました。その入口はテレビの映像作品だったわけですが、それだけではなかったということを『ミクロマン』を例に紹介しました。そこで今日は、昭和40年男的なもうひとつの映像ではないSFカテゴリをご紹介しましょう。

 

昭和40年男 SFマンガ

 

マンガにおけるSF作品は、昭和40年男が物心つく前に、すでに手塚治虫らによって多くのタイトルが存在していましたが、それが幅広い展開を見せたのが70年代中盤以降となります。その発端は意外にも少女マンガの世界にありました。萩尾望都と竹宮惠子という新たな才能が、SFマンガに新しい風を吹き込んだのです。わかりやすい活劇的な展開に重点を置くのではなく、未知の存在への疑念、人類を相対的な価値観から見る視線など、非常に複雑かつハードな設定を、華麗かつ丹念に描き出し、新たな世界観を創出しました。一方、少年マンガでは諸星大二郎・星野之宣という二大新星が登場。緻密な構成力と完成度の高さ、そして大人びた作風で読む者を驚かせました。

 

やがて70年代後半には『コブラ』や『銀河鉄道999』といった大本命が登場して、昭和40年男たちはSFマンガの魅力にどっぷり浸かるようになっていきます。特にSFでありながら活劇要素を強く反映した少年マンガらしい展開で主人公に対する感情移入を促した両作は、まさに決定版といえる存在だったはずです。その意味では、複眼的な視点をもっていた少女マンガや諸星・星野作品はやや難解に感じたという見方もできるかもしれません。

 

いずれにしても、マンガがSFという作品を咀嚼し、試行錯誤していく過程に少年時代を過ごした昭和40年男たちは、大変貴重な体験をしてきたといえるでしょう。最新号では、そうしたSFマンガの数々について、まとめています。

 

ということでやや難解なSFマンガの世界を、世代的な位置づけを加えつつもわかりやすくまとめた『昭和40年男』最新号。SFファン、マンガファンなら必見の記事ですので、明日1/11はぜひ書店・コンビニで手にとってみて下さい!

 

 

   

 

2017.1.11追記:星野之宣氏と諸星大二郎氏のお名前を間違えておりましたので、修正いたしました。大変失礼いたしました。

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