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前原大臣、無念であろう。

2011 年 3 月 9 日 プロデューサー コメント

外務大臣の後釜が決まった。民主党の中にあって、前原さんはまともに仕事のできる人
だと思っていた。今となっては数少ない、外交ができる政治家だと。こういった結果に
なってしまったのは残念であるのと、日本外交の危機的状況がまた一歩どころか5歩くらい
後退することになるであろうことは明白である。後任がどうこうということでなく、諸外国から
見たらどう考えたってまともにつき合えるわけがない。ビジネスシーンで置き換えるのは
いかがなものかと思うが、毎年のように社長が替わる上、担当の窓口もコロコロと変わる
会社とは、いくら金を持っていてもいい仕事がしたいとは到底思わない。あたり前のこと
である。尖閣と北方領土は時間の経過とともに深刻さを増しているというのに、こんな些末な
問題で今の政治家で数少ない外交担当できる人間を、結果的には降ろしてしまったわけ
だから、たまったもんじゃない。北からロシア、南から中国がドンドンと浸食してきて、
自治区扱いになる日が近づいている気がする。

 

後だしジャンケンのようだが、福田政権時に大連立の話が浮上したときに、僕は師匠の
ような存在であるヤマハマンの1人と、これしかないと酒を酌み交わしながら手を叩いた。
福田さんは自民政権の限界を見切り、読売の渡辺さんは日本の将来を憂いて、自身の
最後の大仕事に取りかかったとさえ思った。まあ、あの方のバイタリティだと成し遂げた
後も騒ぎは続けただろうが、あのときの気合いはそうとうなものだったと思う。そして
小沢さんは「民主党には政権担当能力はない」と語った。完璧である。好き嫌いで言えば
3人ともあまり好きではないが、大連立については各々の立場で最も聡明な判断が
なされたと思った。さすが、仕事のできる人たちなんだなと。見直したものであるが、
周知の通りポシャった。そのせいでこのていたらくである。

 

小泉さん以降、劇場型政治報道で視聴率がガンガン取れるようになり、加熱するポイント
争奪戦の末、劇場探しに奔走するマスコミ各社に落ちぶれてしまい、世論の政治に対する
意識を変えてしまった。その副産物で今や世論の力は絶大であり、人気が出なければ
選挙に勝てないからと付け焼き刃な政策パフォーマンスを繰り返した結果がこうだ。我々も
反省すべきでないか。自分が入れた入れないは別にして、民主を勝たせたのは我々世論
であるのだ。自民党がつくった鳩山さんの「なんでも買ってあげる」ビデオは、実にくだらない
選挙戦の象徴だった。あんなものをつくらなければならない自民と、表現されたその通りの
民主だった。まともな政治家たちにとっては、戦っていてさぞや情けない思いだったに違い
ない。こんな低レベルな選挙戦をしなければならないのかと。おそらく報道しているマスコミ
たちもそうだろう。こんな視聴率至上主義の報道をするために、努力を重ねて勉強していい
大学から狭き門をくぐったのではないと。政治の本質を報道していきたいと思っているだろう
が、この厳しい時代にスポンサーを獲得するのは視聴率なのだから仕方ない、青臭いこと
言ってないで大人になれよと押さえ込んでいるのでしょうね。つらい心中だろうな。

 

経済、福祉、教育…etc、政治運営にはさまざまな重要課題があるが、外交はそれらの多くと
密接であり、重要この上ない。そこが大きく後退するのを危機感を持って見つめていきたい。
世論をつくるのは我々一人一人の意思である。諦めないでコミットしていきたい。

  1. avatar
    Que
    2011年 3月 9日 18:32 | #1

    中国怒らせて、ロシアになめられて、アメリカに媚売って…外交に強いってこういうことですか? ダムやらJALやら、最初だけ威勢良く突っ込んでってあとはグダグダじゃないですか、この人。

  2. 確かにグダグダなんですが、でもできるとの期待を持つに至る数少ない人でした。

    avatar
    プロデューサー
  3. avatar
    名無しさん
    2011年 3月 10日 01:12 | #2

    本当に「些末な問題」でしょうか。
    政治資金規正法が外国人からの献金を禁じている以上、前原大臣は大臣はおろか国会議員の職をも辞し、裁きを受けるのが法治国家・日本においては妥当ではないでしょうか。
    「5万円」という額が、些末と言うのでしょうか。編集長殿は、経営者としての顔もお持ちでしょう。日々経費削減に腐心されている事でしょう。私も経営者の端くれですが、5万円稼ぐのが如何に大変な事であるか。正直身を削って稼いだお金を、5万円はおろか5円でさえ、政治屋への寄付に使おうとは思いません。
    それこそ吹けば飛ぶような焼肉屋のオバチャンが身銭を切って5万円の寄付をしたのであれば、表向きの印象とは逆にそれはとても重い事実なのではないでしょうか。
    逆に5万円がはした金だというのであれば、それはそれで違和感を感じます。
    そもそも、額の多寡の問題ではないでしょう。

    国会における西田昌司議員と前原大臣、菅総理とのやりとりを見ただけで、この国の為に働ける政治家は誰なのかは明白です。国会中継はYouTubeで観られます。
    YouTubeで観られる国会中継は、真実そのものです。その真実をそのままお茶の間に報道する「マスコミ」は、この国に存在するのですか?答えは否でしょう。
    「マスコミ」が「世論」を作っているという奢りが「マスコミ」を堕落させ、国民を堕落させたのではないでしょうか。
    だがこの国の国民は、「マスコミ」が侮っているほど馬鹿じゃない。奢れる者久しからず、ではなかろうかと。

  4. 僕自身が穴だらけな人間だからこうした文章になってしまうのかもしれませんが、上っ面に大騒ぎする世の中が大嫌いで些末としました。5万円の重みはおっしゃるとおりです。マスコミ論も同意見ですね、まったくその通り。だから踏ん張っていきたいと思っています。

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    プロデューサー