ボズ・スキャッグスの名曲と初めてのバイト!?

このジャケット、実はかなりセクシーなことを同世代諸氏はご存知ですよね?

バンド活動一色の高校時代を過ごした。傑作バンドマンガの『BECK』にも、バンドってのはなんでこんなに金がかかるんだという表現があったと記憶しているが、本当に金食い虫な活動なのだ。楽器が欲しい。練習スタジオが高い。楽曲を聴くためのレコードやテープが必要。ライブハウス出演のチケットノルマの穴埋め。年に2回の合宿。デモテープのレコーディング。などなど、ともかく金はあればあるほどよいから、メンバー全員バイトに励むわけだ。

 

ところが大きな障壁が僕にはあった。長く伸ばした髪だ。高校生の王道バイトのファーストフード系や茶店は落とされてしまう。そんな僕が初めてのバイトに就けたのが、ハンバーガーショップの深夜の掃除だった。終電で行って、始発で帰ってくる。ちょっと仮眠をとって学校へ行き、授業中に睡眠を稼ぐなんて暮らしをしたことがあった。勤務初日だけ先輩が指導してくれたが、2回目からは一人ぼっちで、寂しすぎてあまり長続きしなかった。だが10代における初体験は、何かと心の奥底にしがみついているものだ。

 

いいアイデアが、小型のラジカセを持ち込んで音楽を流すことだった。深夜にたった一人のハンバーガーショップで聴く音楽は心の奥底に染み渡った。この時に、音楽に対してだけは勤勉だった僕が考えたのは、あまり馴染みのない音楽をこの時間では積極的に取り入れようというものだった。バンドメンバーからいろんなテープを借りては持ち込んで、じっくり (バイト中にダメじゃん) と取り込んだ。その一つが、ボズ・スキャッグスの傑作『ミドル・マン』だ。それまでは、ヒット曲を知っていてカッコイイ人だなという認識があった程度だったが、このど頭に収録された「ジョジョ」にガツンと痺れた。で、その後はすっかりボズファンになったというわけだ。

 

さてここで、僕のつぶやきから幾度となくお送りしている『昭和40年男』ブロデュースフォレスタによる、ボズ・スキャックスの名曲「ウィアー・オール・アローン」をお届けする。『ミドル・マン』と並び彼の傑作アルバム『シルク・ディグリーズ』に収められたバラードの名曲中の名曲をカバーしている。『昭和45年女・1970年女』の読者の方がこのつぶやきに入ってきているところに、あざとくこうしてご紹介する次第だ。よろしく〜!!

 

 

 

プロデュース第1弾の「宇宙戦艦ヤマト」もあるよーん。ぜひっ。

 

 

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1件のコメント

  1. 少年隊の錦織一清さんが、こちらの雑誌を愛読されているときいて、知りました!私も買って読んでみたいです!
    錦織さんは昭和40年生まれです。
    私は昭和41年生まれです!

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