大阪弁をマスターした江戸っ子!?

昨日は月イチレギュラーで出演させていただいているFM世田谷アフタヌーンパラダイスの現場で、杉 真理さんとアシスタント山口真奈さんとトークを楽しんだ。毎度最新号の特集内容に触れてくださり、昨日はメタルテープについての話で盛り上がった。残念ながら僕はメタル対応のデッキを持っておらずついに生涯で買ったことがなかったが、リスナーの方々から次々とメッセージが入ったのだから、多くの方がその威力に触れたのだな。ずっしりと重いテープは、友達に持たせてもらってすげー羨ましく思った日がフラッシュバックした。

 

と、タイトルと全く関係ないじゃんと突っ込むなかれ。4時間にわたる放送は毎度テーマが設定されていて、昨日は方言についてだった。ウンウン、方言といえば深い深い想い出があるぞ。

 

19歳の時に大阪に移り住んだ。慣れない土地で右往左往しながら感じたのは、大阪弁の力強さだった。ボリュームが東京より大きくトーンも高く、疲れが出始めた3日目ごろは軽くノイレーゼみたいになった。テレビの漫才なんかで聴き慣れていたし、キー坊の『悲しい色やね』やボロさんの『大阪で生まれた女』なんかで憧れさえ感じていた言葉だ。が、それはブラウン管の中でのことで、リアルの威力は強かった。ガキまでが使っているのはさらにハイトーンで、完全に参ってしまった。とその頃、早々にできた友人に話すと「アキやん(僕の大阪でのニックネームでお気に入り)も使えばええんや」と来た。ちょっとこっぱずかしいが、この一言に押されてがんばった。そして少しずつ会話が楽しくなり、なんだか変な大阪弁やなと言われても江戸っ子なんだからと跳ね返すほどにまで成長でき、郷に入ればを体現できた気がした。と、そんな風に懸命になって習得したんだよと昨日の放送ではトークしたかったけど隙間が見つからず、こうしてつぶやいている次第だ。

 

無理やり自分に押し込んだせいか、東京に戻ってきても今度は逆になかなか抜けなかった。周囲からやめろと言われる一方で、カッコイイとの意見も少しだけ混じったからなおさら使い続けたのだった。イイものだよ、お国言葉って。秘密基地を通じて、福岡や広島の言葉に触れてはあの日のように憧れている。いつか住んで習得するかな。それと東北言葉のぬくもりも大好きで、どうか未来永劫残して欲しいと願う。

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