ラーメンの進化に驚くおっさん!!

 

先日、仕事でご一緒させていただいた方が「すげーうまい店なんです」と連れて行ってくれた。しかも自販機に金を突っ込んで「特製でいいですね」と1,020円もする『特製白醤油煮干そば』をゴチしようとしている。「いやいやそんなそんな」「いえいえどうぞどうぞ」みたいなやりとりの末、僕はそのチケットを受け取り、コロナ対策バッチリのカウンターからビッとしたお兄さんに提示した。せこい話だが、ラーメンに1,020円は自腹ではまず出さなかっただろう。そもそもニューウェーブ系ラーメンに否定的な僕だが、こうなりゃまな板の鯉だと覚悟を決めた。

 

ここは板橋区、都営三田線の西台駅近くにある『寿製麺よしかわ西台駅前店』だ。食した後日、ネットで検索すると出るわ出るわ高評価の雨あられである。埼玉県が本拠地で2018年に都内初進出したとのことで、埼玉もここも行列はあたり前田のクラッカーとのことだ。仕事の都合で午後3時という時間だったからだろう、行列は無くてすんなりと入れた。

 

待つことしばし、写真のルックスにまずびっくらこいた。なんちゅうきれいな1杯だろう。これまで見たことのないタイプのチャーシューが何枚も乗っている上に、鳥のチャーシューまでいる。ぶっといシナチクに煮卵も丸々1個と、薬味にはネギだけでなく三つ葉までときたもんだ。ネギの切り方もご覧の通りで小口切りでなく細かなぶつ切りである。ルックスのアクセントは赤いチャーシューに対して黒の海苔でバッチリ決まった。感動的だったのは麺がお行儀よく揃っていることで、ここまでやるかってな気分にさせられてしまった。そして主役と言っていいだろう、煮干のスープだ。白醤油を選んだから澄んでいて美しく、予想していた魚の臭みはまったくない。グラグラと煮立ててコクで勝負しているのをテレビなんかでよく見るが、臭みがにじみ出るのが僕は嫌だ。説明では4種類の煮干から“丁寧”にとっているとある通り、きっとこれでもかっと煮立てていないのだろう。ちなみに、上質のコンソメやかつおダシは煮立てないものだ。いしりを使っていることや、昆布が3種類に鰹節がブレンドされているから完全に和ダシの世界である。うまいっ。自家製麺の食感も独特で、こいつをラーメンと呼ぶのは抵抗があるほど異次元の食い物だった。

 

ニューウェーブは苦手だといつも逃げていたが、こうした丁寧な工夫はいいなとちょっぴり自分自身を反省した。行列が嫌い、油が強いのは嫌い、臭みは問題外な僕だから、ついつい色眼鏡をかけがちだがチャレンジはしないといかんなあ。放っておくと、こんな昭和なヤツばかり食べているものね。

 

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