新そば打ち始めました 〜鍋始めました!!

秋本番である。去年は10月も暑い日が多く、台風騒ぎなんかもあった。今年は「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおりの東京で、これまでに寒いくらいの日もあった。あっぱれな秋晴れ日が少ないのが少々残念ながら、気温は秋らしい日々だ。朝の空気が日に日に凛としてくるのが好きなのは、暮れの喧騒へと向かって気持ちがピリッとするからで、この頃の楽しみである。四季を愛でる国に生まれてよかったと、その移ろいのたびに感謝する。

 

少しずつ深まる紅葉もまた、秋の大きな楽しみである。わが街では写真のこいつが真っ先に染まり始まる。お詳しい方にご教示願いたいところだが、ネットでカタカタと検索したところ葉の形やついた実の感じから錦木かなと思われるがいかがだろう。冬を迎え、最後の葉が力つきるように落ちるのもこいつが1番早く、1枚また1枚と数えられるくらいになってくると、なんとも儚い気持ちになったりする。いいですなあ、やはり日本の四季は。

 

この写真は更科布屋さんのものでなく、浜松町で愛する他のそば屋でいただく定番の一杯だ

そしてこの時期、これまた楽しみなのがそば屋に張り出される「新そば打ち始めました」の短冊だ。もりでいただくのがそばっ食いの基本だが、温かいのも大好きで僕のナンバーワンはたぬきそばだ。おおー、邪道である。が、B級な感じが好きなんだ。僕がこよなく愛する江戸時代から続く、我が街自慢のそば屋の更科布屋のメニューにはたぬきときつねの文字がない。が、頼めば普通に出てくるのがうれしい。ゲン担ぎが好きな江戸ッ子の名残なのだろうか、人を騙すような動物のメニューは置かないということらしい。が、そこは柔軟な更科布屋さんで明記はしないけど応じるのだ。僕がここをこよなく愛するのは、江戸からの伝統を感じさせることと、現代人の嗜好に合わせた姿勢のバランスだ。普通にうまいのもいいし、バカみたいな値段をつけない庶民派だ。ここも当然ながら、新そばの短冊が誇らしげに張り出されていた。

 

短冊といえば続くのが、居酒屋の「鍋始めました」だ。今年はコロナの影響で、みんなで突っつくというのが難しく、1人ひとりに小分けにするなんて話を聞くが、それはあまりにも無粋で興味なしだ。気の合う仲間同士と大勢で、ガハハを繰り返しながら突っつくのが居酒屋の鍋だ。が、もちろん今年はそんなことができないのはわかっている。来年の今頃「去年はバカげた冬だったな」と言い合っている日を切に祈る、秋晴れの今日だ。

2件のコメント

  1. 親分、これはヤマボウシかハナミズキかと?
    写真見る限りだけど。
    ニシキギはここまで大きくならんな(^^;

    • おおー、早速ご指導いただきありがとうございます。
      みなさま、そのようですよー。

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