デニーズへようこそ 〜大編集後記。

 

週が明けて月曜日、まだまだ 最新号 発売から日が浅い。しばらくは 大編集後記 を続けていくのでよろしく!!

 

俺たちはいつも腹ペコだった。戦後の貧しい時代を生き抜いた両親ほど壮絶ではなかったが、今のような飽食時代でない食卓で育った。次々に魅惑のフードや環境の変化、ブームなどに刺激され続けた、食ワールドの激変期を過ごした。日本最後の腹ペコ世代だと位置づけて、今回の特集に取り組んだのだ。読まない手はない。本棚に生涯突き刺しておくべきだな。

 

特集のPART 1を “俺たちが歩んだ食文化” として、昨日もつぶやいたとおり見開き展開の記事をテンポよく並べてみた。昨日取り上げた “グルメヒストリー” に始まり、冷凍食品、中食、崎陽軒のシウマイ弁当、牛丼と流れてきて、このパートのアンカーは “美味しいアメリカ” として、デニーズとミスタードーナツをそれぞれ見開きで展開している。うーむ、見事なまでのカオスだ。デニーズのページにはご覧のように懐かしい写真が並ぶ。83年から86年にかけて採用されていたユニフォームのお姉さんの写真に、思わず当時のトキメキがフラッシュバックなんて同世代諸氏が多かろう。

 

俺たちが10代から20代へと成長する過程の中では、デニーズのようにこれまでなかった新しい価値観が次々と押し寄せてきた。それは社会の発展とシンクロするわけで、見事なまでに急展開する。たとえば前述した冷凍食品は電子レンジとセットで食卓を変えていった。母親も働ける社会に変貌を遂げていく過程から出たニーズを、人の創意工夫が追いかけていったのだ。

 

10代の後半くらいだろうか、世の中がキラキラし始めて食ワールドにおいてもオッサレーに洗練させていく太いベクトルが勢いを増していく。若い男女の付き合い方からのニーズに、大人たちが攻め込んだのだ。恋を深めていく過程において食は密接に関わっていくようになり、その時間をナウでヤングに演出できるヤツが勝利する。トレンドに敏感で、自慢のクルマを乗り回して日夜女子を運ぶ男たちだ。当時のデートマニュアルは恐ろしいことに、食事でワインを飲んだ後には話題のカフェバーへ行けとか言っちゃって、飲酒運転なんてまるっきり気にかけない記事が散見される。すごい時代だ。そんな記事を参考にして夜の帝王になった読者さんも多くいるのだろう。クルマがなけりゃ金もない僕は、そんな暮らしと無縁でいつも居酒屋でやさぐれていたのさ。ファミレスもオッサレーに感じてあまり立ち寄ったことがなかったから、僕にとってこのページにあまり懐かしさは感じられないのだった(泣)。

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