パンに「臭素酸カリウム」またもや使用?の巻

臭素酸カリウムという化学合成物質をご存じですか? あまりなじみのない名前だと思いますが、これが何か、ひと言で言うなら「発がん性が認められている食品添加物」のひとつです。そもそも発がん性が確認されている時点で、食品添加物として使われているということに私は疑問を感じるのですが、そういうことはあまり気にしない人も結構いるようです。加工食品のパッケージ裏などをみると、原材料名としてさまざまな原材料と共に、乳化剤、消泡剤、pH調整剤、発色剤、漂白剤、膨張剤、ゲル化剤、安定剤、防カビ剤等々、「剤」と名のつくおよそ「食品」とは思えない添加物名が列挙されています。最近では「天然由来」であることを謳っている添加物もありますが、天然のものから作ったといっても、それが必ずしも安全なものであるという根拠はないとも言われています。また、「保存料不使用」と表示しながら、それ以外の食品添加物で代替している場合もあり、「無添加」や「保存料不使用」と書かれていても「身体にいいとは限らない」とさえ言われているのです。(もちろん正真正銘の「無添加」である商品も存在します)

どれだけ添加物を食べているのでしょうか

厚生労働省の調査によると、日本人は一日に約2.8g、年間では約1.2kgの添加物を摂取していると試算されていますが、この数字を見て多いと思いますか?それとも以外と少ないと思いますか? 1日2.8gと、知らず知らずのうちに口に入ってしまうから平気なのでしょうが、もし1年分の1.2kgを「それだけ」で食べてみろと言われて食べられる人はいないと思います。それは、いかにも身体によくなさそうなことが、目で見て判断できるからです。「知らず知らず」のうちに食べているというのは、怖いですね…1年で1.2kgの添加物ですよ。

知らず知らずのうちに食べている原因のひとつに、添加物の「一括名表示」という表示の仕方があります。たとえば、乳化剤や膨張剤と称されるものには、食品衛生法で許可されているものが何種類もありますが、そのすべてが安全と言いきれないにも関わらず、何を入れても「乳化剤」「膨張剤」などの一括名で表示すればいいことになっているのです。つまり、「何が入っているかわからない」ものを食べていることになります。某大手製パンメーカーで3月から使用を再々開したという、今日のタイトルの臭素酸カリウムも「イーストフード(※)」という一括名表示が許されるため、そのものズバリの臭素酸カリウムという名前は表記しなくても添加することが可能なのです。メーカーによると、焼き上がったパンに残存する値が検出限界未満で、極めて微量だということが発表されていますが、パンをふわふわにするという「効果」を発揮している以上、残存率が低いと言われてもその作用は確実に受けているわけです。本当に検出できないほどに「消えて」なくなるものなら、そもそも使う必要はないはずです。EU各国・カナダ・ナイジェリア・ブラジルなど世界のいくつかの国ではすでに使用が禁止されている、臭素酸カリウムがなぜ今また、パン業界シェア95%と言われる大手メーカーで使われているのでしょう。無意識に選べば、かなりの確率でこの臭素酸カリウム入りの食パンを買ってしまうというほどのシェア率を聞くと、市販のパンそのものを買う気が起きなくなるというものです。

(※イーストフードは、パンに使われる添加物で出芽酵母の栄養源。いわゆるイースト(パン酵母)のことではありません。発酵を促進したり、食感がよくなるようにするために使用されます)

添加物を避けたいなら手作りがいちばん!

確実に発がん性が認められている化学合成物質が入ったパンなど、私はなるべくなら食べたくありません。知人が時々、正真正銘の手作り無添加のパンを送ってくれるのですが、チーズ入りパンにくるみ入りぺーグル、プチパンなど、とても丁寧に作られていて本当に美味しいのです。もちろん日持ちはしないですし、そのままではすぐに堅くなってしまいます。いただいたら冷凍庫に入れますが、パンは冷凍で保存しておけばあまり劣化することなく、何日か経っても美味しく食べることができるんです。

知人が送ってくれる本格的な手作りパンは完全無添加!

我が家でも、時々全自動ホームベーカリーで食パンを作ります。ご飯を炊くより時間ははるかにかかりますが、材料を入れるだけで後はすべてお任せなので、それほど面倒なことはありません! 自分でパンを作ったことがある人ならわかると思いますが、食パンを作るのに必要な材料は「強力粉、砂糖、塩、スキムミルク、イースト、バター、水」だけです。自分で作ってみると、市販品に表示されている添加物は、日持ちのため、食感をよくするため、きれいな見た目のためなど、パンを作るためには本来なくてもいいはずの理由で加えられていることが実感としてよくわかります。

シロカ製のベーカリーは1万円以下で買えて便利です。

パッケージなどへの「原材料」と「添加物」の表記は「/」で区切る、改行する、別々に分けて記載するなどの表記方法が義務づけられています。純然たる原材料より添加物のほうがはるかに多い食品がたくさんあることに驚きますが、最近は、パンを含む市販の加工食品などでも少しづつ添加物を減らして作られているものもあります。ぜひ、加工されている食品を買う時は裏面の表示を気にしてみてください。添加物の摂取量を少しでも減らすことで、健康被害のリスクなども下げられるかもしれません。

ちなみに…

この臭素酸カリウムについて、2004年の日本食品化学学会誌の中で、「パーマ液」に使用されているものであることも書かれています。発がん性について気になる方はご一読ください。

【追記】

誠意のあるご指摘をいただきましたので、追記いたします。全ての添加物が危険ということではありませんが、現在、食品添加物として認められているもののなかにも、有害とされているものもあるようです。人体に害がない添加物の場合でも、有害なものも一緒に含まれている可能性があるので、表示が曖昧で「何が入っているかわからないもの」については、できるなら避けた方が賢明なのではないかという私見です。偏った表現と受け取られた皆さまには、お詫び申し上げますとともに、今後は充分に留意してまいりますので、引き続き本コラムをよろしくお願い申し上げます。(編集部・まつざき)

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