神社仏閣エンジョイ術。

写真は我が社の地元にある徳川家の菩提寺、増上寺だ。歩いてすぐのところにあり、なにかといえば行って手を合わせる。徳川家の将軍のうち、2代目秀忠を始め6人がここで眠っている。ご存知日光東照宮には家康と3代目の家光がいる。そして上野寛永寺にも6人、最後の将軍15代目慶喜だけが谷中霊園となっていて、面白い話ながらここで解説するのは長くなるので、興味がある方はわかりやすく的確に解説されているこちらを覗いてみるといいだろう。

 

本来であれば人でごった返す桜の増上寺なのだが、当然ながらほとんどいない。この時期は沢山の屋台が出て、花見ムードで盛り上がっているはずが、本当に今回ばかりは仕方なしだ。それにしても風格ある寺に桜、東京タワーの取り合わせが華やかでよいと感じるのは昭和人だなあ。手を合わせた後にしばし見とれてしまった。

 

一昨日はいいことがあったから、そのお礼にと出かけた。日常的にこのパワースポットに来られるのは贅沢な話で、その上桜のベストシーズンに人がまばらな境内を楽しめるのもご近所の特権である、ありがたや。

 

神社仏閣の境内には、なんと申せばいいか独特の空気が漂っているのを感じる。静かなところ、賑やかなところ、ざわざわしたところと、大きく分けるとそんな3つだ。いやいや、スピリチュアルな話でなく、おそらくそこが持つ雰囲気と自分の相性ということなんだと思う。これまで訪れた中で、特に澄み切って静寂に感じられたのが、博多のお櫛田様と静岡の三嶋大社、長野の善光寺で、大好き3大スポットでもある。ここの空気はめいっぱい癒してくれるから、ぜひ試していただきたい。賑々しいのは都内であれば神田明神や湯島天神だな。増上寺は比較的ざわざわしている寺で、癒されながらも仕事に喝を入れてくれる大切な場所だ。

 

な~んてことを、去年三島出張の時に入った居酒屋の女将と話していたら、彼女にとっても三嶋大社は極めて静寂なのだと言うじゃない。お櫛田様は行ったことがないけど、善光寺についても激しく同意が得られた。うれしくなってついつい呑み過ぎちまったよ。おっさんならではのパワースポットの感じ方なのかなとも思う。そんなこと言い出したのつい最近だもの。歳を重ねるってことは、悪いことばかりではありませんなあ。
 

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