やっぱりレコードはいい。

我が家のコレクションからピックアップして撮影したのは、デザイナーに僕の意思を伝えるためだ。今手掛けている、偶数月のお楽しみ『昭和40年男総集編』は音楽関係で作っている。そのデザインのアイデアを伝えるためだ。

 

クイーンのジャズは、ファーストシングルの『バイシクル・レース』で推しまくっていて、丸く配されたチャリンコが楽しい。発売当時はまだクソガキだった俺たちで、このアルバムを購入した方はビックリたまげたはずだ。外人の綺麗なお姉さまたちが大勢でチャリンコにまたがっているピンナップがついていた。しかもこともあろうにヌードだ。エロ情報を取り寄せるのが今より格段に困難だった時代に、不意に手に入れられて歓喜した俺たち世代の男子は多かろう。

 

それほどまでに『バイシクル・レース』で推していた彼らで、ミュージックライフのインタビューでもこの曲に対する鼻息は荒かったことを記憶している。

 

ロッド・スチュワートの『パンドラの匣』も、この赤の水玉模様が冴えている。ジャケットには赤黒のシャツをキメて、裏では水玉をデザインして、中袋も水玉で作ってある。おまけに、僕が生まれて初めて観に行ったロックのライブが彼で、このアルバムを引っさげてのジャパンツアーだった。会場に入ると、赤黒の水玉の幕がステージにかかっていて、これが開いてスタートした凝りようで、もちろん大興奮した。おかげで、このアルバムは今も大好きだ。

 

ミュージシャンたちのコミュニケーションの真ん中がレコード盤だった時代は、こうしてデザインを積み上げながら作り込んだのだねえ。ずっしりと重い1枚がやっぱり好きだ。

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