DCブームとは何だったのか?

 

ま〜だ続けるのかと叱られそうだが、最新号の盛りだくさん具合ったら凄まじい。だからね、もうちょいとご紹介を続けさせて頂戴な。連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』は昭和61年でお届けしている。だいぶ大人の階段を上った21歳の俺たちに響いたカルチャーや出来事を6つピックアップして検証した。

 

一体なんだったんだあのブームはと、今となっては首をひねってしまうブームが昭和にはこれでもかっとある。その中に燦然と輝くひとつがDCブームだ。踊った同世代諸氏も多いことだろう。僕はあまり上手に踊れなかったが、周囲にはかなり深くはまっている者が少なくなかった。それを支えたのが丸井であり赤いカードだ。その後どんどんおしゃれになる丸井だが、当時はまだどこか隙があった。原宿のラフォーレやパルコのような凜としたスペースでなく、DCブーム以前の“駅のそばの丸井”の昭和なCMのイメージがまだ若干残っていた(写真でもそれが何となく香るでしょ)。が、そんなイメージ以上に若者たちを丸井へと誘ったのは赤いカードに他ならない。

 

DCブームの盛り上がりが、そのままカード所有者を増やしていっただろう。後先考えずにDCを買って、それを着てデートの資金を赤いカードでキャッシングする。ガキどもにジャブジャブと金を貸し、買い物させたのはまるでバブルじゃないか。高い利息もなんのその、物欲と女の子にもてたい気持ちがはるかに上だったのだ。ああ、なんていい時代だとおっさんは振り返り、そんなおっさんを今時の若者たちはさっぱり理解できないことだろう。

 

と、そんな狂乱ブームの背景を記事はしっかりと伝えている。先日三越で開催し、当時のファッションの展示を担当した文化学園ファッションリソースセンターのセンター長を務める上田さんと知り合えたことで、より深い検証ページとがなった。うむ、やはり何かことを起こすと輪が広がるのだなとうなづいている、自信アリのページだ!!

 

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