最新号がやってきた 〜いとしのレイラと三角関係。

しつこい、巳年ですから。なんと言われようとも、今日も元気に最新号の紹介をさせて頂く。5つのパートに分けた特集の最終章は“永遠のふたり”でくくった。昭和40年男に影響を与えたカップルたちである。これがまたひねりと工夫を入れ込んだ人選になっているから、ぜひ読み込んでほしい。ご覧のページは三角関係のカップルだから“永遠のふたり”じゃねーじゃんと突っ込みたいところだが、今日はこの永遠の3人についてお届けする。

 

ふたりの天才ミュージシャンが取り合っただけあって、パティ・ボイドのルックスはシビれますな。こんなにかわいいのだから誰だって惚れるだろうが、こともあろうにジョージ・ハリスンのカミさんなんだからクラプトンもひどい。が、その恋の深さはアルバム『いとしのレイラ』を聴けば納得だろう。凄まじいまでのエネルギーと傑作具合は恋の力あっての賜物だ。

 

1970年にリリースされたアルバムだからリアルタイムで聴いたという同世代はほとんどいないだろうが、僕は中学時代に友人から借りてノックアウトされた。捨て曲なしの名曲ばかりが2枚組にパッケージされていて、今もたまに聴いては涙を流す。以前は3回ひっくり返していたが、CDでは1枚にまとめられていてラクチンである。でも本気で聴くときはアナログ盤を引っ張り出して涙するのだ。このアルバムは全部を集中して聴かないと意味がなく、長時間拘束されるがそれでも聴きたくなるのはボイドの美しさからきているということだ。

 

それにしても摩訶不思議なのは、ジョージとクラプトンの関係が良好だったということだ。そして、そこまでしてくっついたボイドとクラプトンは破局している。残されたのは傑作『いとしのレイラ』ということだな。こんなにも素晴らしいアルバムを残すことになった偉大なる三角関係に拍手!!

 

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