〆切あとは散髪さ。

今回はそうだなあ、ちょっと失敗が多いな。38点。何がってさっ、僕のセルフ散髪だよ。もう30年以上のキャリアになるが一向に上達しない。使うのは貝印のT字安全カミソリのみだ。しっとりと濡らした髪にジャギジャギとカミソリを入れていく。今回のコンセプトは夏らしいショートヘアとした。

まず前髪とサイドの長さをキメる。コンセプト通りの短めにして、それに合わせてトップをジャギジャギといき、後ろは見えないからかなりテキトーで、手の感触を頼りに切る。後ろを注視するヤツなんかいないだろうからどうでもいいのだ。だいたい5分くらいでカットが終了する。

腕を粉砕骨折したときに散髪屋に行った時期がある。それと『浅草秘密基地』の会場である“FIGARO”に、バイトで美容師さんが入っていた時期があり、そのときは店が終わったあとの深夜2時頃の表で切ってもらっていた。どちらもプロの技に感激しつつも、まあオイラの頭なんざにかける予算はねえなと、今に至るセルフ人生だ。

髪が散乱することで大概女房に怒られる。それは大した問題でないが、深刻なのは自分でやっているからわかる、ずいぶんと少なくなったことだ。そして細くなった。かつての太い毛はこのくらい短く切るとツッパラかってロッドスチュワートのようにカッチョイイ髪型になったモノだが、その気配はない。毛配はないってか、へへへ。年齢を感じるねえ。

最近は『昭和40年男』の〆切後に切ることにしている。いいところは当然の事ながら時間を選ばない。普通、散髪屋に行くとなると休日を使ったり、会社ちょっと早く出てとか、なんらか時間の融通をつけるでしょう。それがいらない。呑んで帰ってからでもOKじゃ。ただ、酔っぱらって切ると翌日鏡を見てびっくりすることが多い。酔っぱらいは大胆になっていて、いろんなトライをするようだ。さらに毛の散乱がひどく、女房の怒りもそのまま強くなるから、最近では封印している。

次回切るのは9月10日(11日が日曜日なんで繰り上がる)発売号の〆切明けだ。次号は今回よりも上手なカットをここでお見せしたい。

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