親知らず抜いた! 55歳の一大決心…抜いた穴はふさがるのか?の巻

4月某日、ついに長年の邪魔ものであった右上の親知らずを抜歯した。

関係が悪化した親知らずと隣の歯

もともと、あごの骨格の大きさに対して歯そのものが大きすぎという先天的な?原因で、ただでさえ歯並びが悪い。いい歳をして八重歯があるというのも、まぁコンプレックスでもあるのだが、かといって歯をわざわざ抜いたり、矯正したりとかいうこともせず(お金もかかるし)この歳まできてしまった。親が亡くなるほどの年齢になってから生えてくるから「親知らず」というのだとか言われているが、人によっては生えてこないなど、歯の悩みのなかでもその体験はまちまちだろう。私の場合、すでに下の2本は十数年前に抜いていて、左の上は今も完全に「埋まった」状態で、歯医者さんいわく「これはたぶん出てこないでしょう」とのこと。レントゲンの度にその見えない、埋まった存在を確認する程度の問題のないやつだ。

問題だったのは、今回抜いた右上。それこそ十数年前に下の親知らずを抜いた時にはすでにあったのだが、完全に生えていない中途半端な状態だったため、虫歯になっていないということもあって「今すぐ抜く必要はないので、様子をみましょう」と言われて今まで「温存」されてきた。ところが、ここ2~3年どうもあまり調子がよくない。以前よりも少し伸びているうえに、外側に曲がっているようで、頬のいちばん奥に常に当たっている状態が続いていたのだ。当然歯磨きもしづらいうえに、滑舌も悪くなり「さしすせそ」が言いづらい! おそらく時折襲いくる、頭痛の原因のひとつにもなっているのでは? という状態だったのだ。ならば、早く歯医者に行けよ、と? わかっていても、歯医者というのは行くのにそれなりの勇気が必要で、歯が痛くて痛くて、どうしようもないほど痛くならない限り、私にとっては断固率先して行く場所ではないのである。

しかしどうも、日常的に舌がつりそうなほどあごに変な力が入っているというのはやはり尋常ではないと、意を決し歯医者に予約を入れることに。

できれば抜きたくなかったが…

もう20年近くお世話になっている歯科の先生は、あまり歯を抜かない。とことん歯を温存して治療するという方針の先生だ。そんな先生が、「じゃあ次回、親知らず抜きましょう」といともあっさり。この歳で親知らずなんか抜いたら、その後にちゃんと穴がふさがってくれるのだろうか? 化膿したり、ずっと痛かったりしないだろうか? 心配は尽きないのだが、信頼できる先生の判断だから、委ねるしかない…。その日は歯石のおそうじをして、「では次回」ということに。

翌週、いよいよ親知らず抜歯の日が迫りくるなか、日に日に弱気になっていく私。「やっぱり抜くのやめてもいいですか?」という言葉を心のどこかに準備する私がいる。抜歯当日、「麻酔の前に、しびれ薬塗っておきますね」という衛生士さんのさわやかな声にも、「今ならまだやめられるかも」という往生際の悪いことを考え、先生に麻酔をしてもらってからも「今ならまだやめられるかも」と…。でも麻酔も効いてきてるしなぁ、だったら大丈夫か…もう、まな板の鯉だしな…と、迷いを断ち切り(今さら迷う状況でもないのだが)、いざ!

上の歯は、重力に逆らって生えている下の歯に比べると抜けやすいのだ。大きな神経が通っていないのでリスクは少ないのだ。出血も少ないのだ。だから縫ったりもしないのだ、ゆえに抜糸もないのだ…、のだ…、と頭のなかで呪文のように唱えてみたが、上の親知らずというのは耳にいちばん近いのだ! 顔が持っていかれそうなほどの先生の力の入れ方もすごいが、「メリメリ、ミシミシ」という音が聞こえる! え~ん(泣)…早く抜けて~と、祈ること数分くらい?2~3分? なんか抜けたみたい。「はい、すすいでくださいね」と言われ、こわごわ口をすすぐと、思ったほど出血が少ないようでほっとする。普通は3本くらいに分かれているという歯根部分がひと固まりになっていたので、「すっぽりと抜けやすかった」のだそうだ。そこで抜かれた歯を見たら、思ったよりも大きくてあらためてびっくり! 何はともあれ、無事終了。

「抜いた歯は持っていきますか?」と聞かれたので、いざという時のDNA照合などに役立つかもしれないので(笑)、もらって帰ることに。よく見ると、さすがにちょっぴり虫歯になっていたが、長年噛み合う歯もないのにずっとがんばって(何を?)いたんだなと思うと「ご苦労さん」と言ってあげたくなった。と同時に、こいつに圧迫されていたひとつ手前の歯には、「今まで苦しかったよね、今日からお隣さんいなくなってのびのびだね」と言ってあげたくなった。

抜歯後の経過は良好で、翌日にはすっかり出血も収まり、あのずっと頬に当たっていた歯がなくなったので、口腔内に正しい空間が生まれ、気分もスッキリ! 一週間後にはほぼ何事もなかったかのような回復をみせた自分をあらためてほめてあげたい(笑)。たかが親知らず、されど親知らず、まともに生えている場合はいいが、噛み合わせに不具合がある、慢性的に口内炎ができてしまうなどの支障をきたしている場合は早めに処置することをおすすめします。ちなみに歯周病などになってからだと、麻酔も効きにくくなるそうなので、歯の治療は歯茎が元気なうちに手を打ちましょう!

日本は「歯の健康後進国」

1989年に、80歳で20本の歯を残すという、いわゆる「8020運動」が提唱されて来年で30年。先進国のなかでも日本は歯の健康に無頓着で意識が低いと言われているのをご存じですか? 70歳での歯の平均残存数は、歯の健康先進国スウェーデンでは20本、アメリカは17本だそうですが、日本人の平均残存数はその数を大きく下回っているようです。いかに歯を大切していないかということがわかる現実であります。年に一度、健康診断はするのに歯の検診はしないですよね…。しかし! 歯周病や虫歯を予防する観点からも、ある程度の年齢になったら、歯石を除去するなどの定期的なメンテナンスは必須と考えるべきでしょう。まさに昭和40年男世代はそんな年齢。歳をとったら歯は抜けるものとあきらめずに、今から「80歳で20本」を目指しましょう! 歯が丈夫なら、なんでももおいしく食べられるということ、それはもちろん、身体の健康にもつながるということを今一度意識してみてはいかがですか?

今回親知らずを抜くことによって、あらためて口腔健康の大切さがわかったところで、定期メンテナンスは怠るまいと心に誓う今日この頃。次は年末に定期検診のお知らせハガキが届くそうな!

歯医者さんから届くハガキはありがたいお知らせと肝に銘じるべし! 歯は「悪くなってから治療する」のではなく、「悪くならないように予防する」ものと心得るべし!

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4件のコメント

  1. 歯、大事ですよね。自分はちょうど昭和40年生まれですが、親知らず全部そのままあります(3本は埋まったままですが)。年齢がいってから抜くと、歯ぐきがゆるんで全部の歯に影響が出ることもあると聞いたので・・・。
    一昨年まで20年以上歯医者に行っていなかったのですが、久しぶりに検診にいったところ汚れと歯石がひどいと言われショックを受けてw、それ以来毎月歯医者で掃除してもらってます。おかげで虫歯1本なく快適です。

  2. KOJIさん、毎月歯のメンテナンスしていらっしゃるんですね!なかなかできないことだと思います。私も半年に一度は絶対に歯医者に行くと心に決めましたので、お互いに「80歳で20本」目指して頑張りましょう!(編集部・昭和37年女)

  3. 私の場合は大学4年の時に立て続けに3本抜いたのですが(*残りの1本は就職してからです)、先生にもらった頓服薬を飲んでも、とにかく痛かったのを覚えてます。痛さを紛らわすために近所のビデオレンタルに行って旧1号と2号ライダーのビデオを借り(*当時はビデオでした)結局最終回まで見たのですが、それがきっかけで今もライダーオタクをやってます。今思うといい思い出です!(爆)
    p.s.イラストが和みます。

  4. 昭和41年男 Oさん、親知らずの痛みのおかげで?仮面ライダーオタクとは(笑)!それは不思議な縁ですね。とにかく虫歯でもなんでも歯の痛さは本当にしんどいです…私も一度虫歯で一晩中のたうちまわったことがあります(^-^;これからも歯は大切にしましょう~

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