雨の日も風の日も立ちションベン。

うちの会社の最寄り駅は浜松町で、東京タワーや増上寺、浜離宮といった観光スポットが多くあり、また羽田空港から都心へとアクセスするモノレールの終着駅でもあることから観光客が多い。オフィスビルも多いからビジネスマンも多く、駅はいつもごった返している。その浜松町の駅の下り線ホームでこいつがひっそりとしょんべんしている。

季節に合わせて衣替えをする。これが実にいい。優しい心や人をもてなそうとする気持ちがあふれて出ているかのようで、とてもあたたかい気持ちになる。少し前までサンタさんだったが、お正月はこんなにめでたいバージョンで僕を喜ばせてくれた。こうしたさりげないあたたかさは日本の至る所にあり、我々おっさんは日本人らしい心を若者に伝えていかねばならぬ。どんなに世の中が変わろうとあたたかいものはあたたかいのだ。

乾いた社会だなあと嘆くことが多いおっさんである。反面、いい話だなあと涙を流すことも増えている。人の心や行動に格差を感じてしまう昨今で、世の中がいろんな場面で極端になっている。よろしくない乾きに潤いを与えるのは、我々おっさんの責務だなんて本気で思っている。臭いものに蓋をしようってわけでは決してない。臭いものをぶちまけて、それがいかにひどいものかを極端な角度から攻撃するような行為がいかんのだ。報道を装ったメディアや言論者ぶった誠意のない発信など、無責任な誹謗中傷は社会を大きくミスリードしていき、そのままに人の思考までもが無責任になっていく。昨今の乾きはどんどん進んでいる。

浜松町でずっとしょんべんを垂れ流している小僧のあたたさになにを見出せるか。そんな発信が増えれば増えた分だけ乾きを癒せるはずだと、しょんべん小僧を眺めながらいつの間にか強く強く拳を固めていた。雨の日も風の日も、ありがとうションべ小僧!!

  

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